SUSE for SAP S/4HANAへの移行計画を推進する | SUSE Communities

SUSE for SAP S/4HANAへの移行計画を推進する

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SAPソリューションをSAP S/4HANAに移行するには、情報を収集し重要な決定を下す長いプロセスが必要です。どの部分をどのように移行するのか、どのプラットフォームを使用するのかを決定すれば、トンネルの向こうに光が見えてきます。最優先すべきことは、あなたが推奨する案を組織全体のステークホルダーに対して正当化する方法を見つけることです。

ここで取るべきアプローチは、選択したソリューションのメリットを強調して説明することです。経営層は、その背後にあるすべての技術データを知る必要はないかもしれませんが、他の選択肢に比べてどれ程ビジネスに貢献するかを確実に知りたいはずです。その機能や能力が、運用・管理の作業負荷にどのようなメリットをもたらすか、そして最終的には会社の利益に及ぼす影響に焦点を当てて説明します。

SUSE® Linux Enterprise Server for SAP Applicationsは、パフォーマンスを最適化し、ダウンタイムを最小限に抑えながら、SAP ERPおよびBPMアプリケーションのLinuxへの導入と変換を高速化しSAP S/4HANAへのシームレスな移行を支援します。以下に、あなたが選択したソリューションがベストであることを説得するための訴求ポイントを紹介します。

高可用性機能が、ダウンタイムを削減しビジネス継続性を高める

SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsには、システムのアップタイムを維持する高可用性(HA)機能が組み込まれています。また、災害発生時には容易に復旧することが可能です。企業とお客様に提供するサービスのダウンタイムを抑える統合クラスタリングによる高可用性拡張機能が、SAP NetWeaver、SAP HANA、およびSAP S/4HANAのダウンタイムを最小限に抑えます。

その他の可用性機能には、システムをスケールアップまたはスケールアウトする際のSAP HANAのリプリケーション設定における自動テイクオーバー機能が含まれます。これにより、大規模インメモリデータセットのデータ復旧時間を数時間から数分に短縮することができます。オペレーティングシステムのフルロールバック機能は、スナップショットからの再起動を可能にし、障害回復と変更追跡を強化し、データの安全性を向上させます。オプションのSUSE Enterprise Live Patchingを使用すれば、再起動することなく、セキュリティや安定性の問題解決のためにLinuxカーネルを簡単にアップデートすることができます。

これらの高可用性機能はすべて、企業の柔軟性と機敏性を維持することに寄与し、顧客とビジネスを構築する機会を失うことから企業を守ります。

統合ツールにより導入時間を短縮し移行を促進する

SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsは、SAP S/4HANAへの移行とSAPシステムの導入に要する時間と労力を最小限に抑えるのに役立ちます。これは、インストールウィザードによる自動アプリケーションインストレーションなどのツールと機能を使用して行います。クラウドに迅速かつ簡単に導入できるパブリッククラウドプラットフォームイメージ、およびLinux環境でより簡単に作業するための支援、Microsoftリモートデスクトッププロトコル環境のサポートが含まれます。

また、インストールウィザードは、SUSE Managerに統合されており、SAP環境を構成・管理する単一のコンソールを提供します。さらに、SUSE Package Hubは、SUSEで検証済みのSAPアプリケーションパッケージと追加ソフトウェアに対する優れたリソースであり、これらのソフトウェアと既存のインフラストラクチャのスムーズな統合を可能にします。

導入シナリオによっては、SAP S/4HANAへの移行にはある程度の時間が必要になることがあります。しかし、導入と管理のドキュメント、機能、ツールが豊富に用意されていますので、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsを、迅速かつ円滑に導入するためにぜひお役立てください。そして、あなたの顧客に対してSAPソリューションが準備できていることを確認してください。

セキュリティを堅牢化してデータを保護し、コンプライアンスに準拠する

SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsは、SAP HANAインメモリシステムを安全に保護するための自動構成のファイアウォールを内蔵することで高レベルのセキュリティを実現します。利用可能なセキュリティパッチおよび更新プログラム、そしてFIPS 140-2を含む数々の認証により、セキュリティを最大限に堅牢化することができます。

SAP HANAセキュリティガイドには、インメモリーSAP HANAプラットフォームを攻撃から保護するためのSAPの厳格なセキュリティ戦略が提示されています。SUSEでは、この包括的なガイドをベースにして、多くのハッカーがSAP HANA攻撃の優先ゲートウェイとして使用するLinuxオペレーティングシステムを保護するための補足的なガイドを作成しました。このSAP HANAに対するオペレーティングシステムのセキュリティ強化ガイドでは、特にSAP HANAの実行時に最大限のセキュリティを確保するために、OSをチューニングする方法について詳しく説明しています。

セキュリティは常に企業にとって最優先事項です。SUSEは、お客様がデータを保護し、変貌する業界規制を遵守できるように、データ保護機能の改善と高度化に継続的に取り組んでいます。

迅速で効果的な導入を実現する世界クラスのサポートサービスとツール

SAP S/4HANAへの移行のためにSUSEを選択することの最大のメリットのひとつは、高いレベルのサポートとガイダンスを得られることです。SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsは、SUSEとSAPが提供するSAP Solution Managerを通して、統合された高優先度のサポートとメンテナンスを24時間365日提供します。これにより、OSとSAPアプリケーションの導入問題を同時に迅速に解決することができます。さらに、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsのサブスクリプションには、期間を延長したサービスパックオーバーラップサポートが含まれています。つまり、標準の6ヶ月よりもさらに12ヶ月も長い、18ヶ月間にわたってサービスパックをご利用いただけます。

上記の情報を参考にすれば、SAP S/4HANAへの移行のためにSUSE Linux Enterprise Serverを選択した理由について自信を持って説得することができます。これにより経営層の理解と協力を得ることで、真のデジタルトランスフォーメーションに一歩近づきます。あなたと共にこの移行を開始することを楽しみにしています。

※この記事はSUSE for SAP S/4HANA: Justifying Your Decisionの抄訳です。

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