長期サービスパックサポート

長期サービスパックサポートでは、通常のサポート期間が終了した特定製品のテクニカルサポート、保守パッチおよびセキュリティパッチを、最大3年間継続してご利用いただけます。この継続サポートは1年単位のご購入となり、マイグレーション、環境設定、障害修正のテクニカルサポート、重大度1および2の問題の不具合修正対応をご利用いただけます。これにより、システムの安定性の維持と、最新のオープンソースイノベーションを活用するためのシステムアップグレード、この2つの間のバランスを事前に計画することが可能になります。

Datasheet

サポート・サブスクリプション・プラン
SLEPOS Clientのアプリケーションの本番環境のアプリケーションにはSUSE Standard SupportまたはPriority Supportを選択できます。

主な特長

www.suse.com/support/handbook/#severity-level-definitions

SUSEは通常、12カ月ごとにサービスパックをリリースします。また、新しいサービスパックのリリースから6カ月間、過去のサービスパックをサポートします。既存のスタンダードサポートまたはプライオリティサポートを、12カ月単位で12~36カ月追加できます。スタンダードサポートサブスクリプションでは平日12時間対応、重大な問題には2時間以内の対応となります。プライオリティサポートサブスクリプションでは毎日24時間対応、重大な問題には1時間以内の対応となります。

最長13年間のサポートによりシステムの整合性を維持。

SUSEのサーバー製品のライフサイクルは、多くの場合10年です。それ以上のサポートが必要な場合、長期サービスパックサポートをご利用いただけば、最大3年の延長サポートが受けられ、引き続きセキュリティパッチおよび保守パッチを入手し、テクニカルサポートをご利用いただくことができます。

セキュリティパッチと保守のための延長期間。

インフラストラクチャのアップデートは、必要なときにだけ、データセンターの運用に合わせたスケジュールで行うことができます。延長サポートの期間中、SUSEはクリティカルな脆弱性のセキュリティパッチと、クリティカルなセキュリティ以外の問題の保守パッチを提供します。ソフトウェアの機能拡張リクエストと新しいハードウェアへの対応は、一般サポート対象の製品にのみ提供されます。​

FAQ(よくある質問と答え)

01LTSSとは何ですか?

長期サービスパックサポート(LTSS)は、一般サポートの期間を超えてサポートとサービスを提供する拡張サポートプログラムです。長期サービスパックサポートでは、サービスパックのバージョンアップの際に、データセンターの安定性とセキュリティを保持しながら、現在お使いのオペレーティングシステムのバージョンを長期間維持できます。長期サービスパックサポートにより、SUSE Linux Enterprise Serverの各主要バージョンに対する標準の10年間サポートに加えて、3年間の拡張サポートを利用できるため、合計で13年間のサポートを利用できます。

02このサポートには何が含まれ、何が含まれないのですか?

長期サービスパックサポートの内容は次のとおりです。

  • SUSEの受賞歴を誇るサポート組織のご利用(サービスリクエストの制限なし)
  • 受付時間と応答時間はサブスクリプションレベルによって異なる
  • プライオリティサブスクリプションの場合:08:00-22:00 (弊社営業時間)に利用可能、重大な問題発生時には1時間以内に対応
  • スタンダードサブスクリプションの場合:09:00-17:00 (弊社営業時間)に利用可能、重大な問題発生時には2時間以内に対応
  • 重大度1 (重大)および2 (高)の不具合の修正 1

長期サービスパックサポートには、ソフトウェアの機能拡張リクエストまたはハードウェアへの対応は含まれていません。既存のSUSE Linux Enterprise Serverサブスクリプションへの追加として提供されるものであり、一般サポート終了日以降の新規開発は提供されません。

1 重大度の説明をご覧ください。www.suse.com/support/handbook/#severity

03なぜLTSSを検討する必要があるのですか?

大規模なデータセンターを管理する場合、最新ソフトウェアアップデートのメリットと、重要なシステム要素の変更に伴うリスクおよびコストとのバランスを取る必要があります。また、どのお客様でも最新テクノロジーの利点やハードウェア対応機能をすべて取り入れることが望ましいわけではありません。環境が大規模で複雑な場合は、SUSE製品サポートのメリットを継続して利用しながら、新しいサービスパックへの移行のタイミングを判断できる柔軟性が必要になります。

04一般サポートとは何ですか。

SUSEでは、コアサーバープラットフォーム製品に対し、最初に一般利用が可能になった日から10年間の一般サポートを提供します。この期間にSUSEでは、ベーシック、スタンダード、プライオリティの各サブスクリプションを通して、安定性向上、機能拡張、セキュリティの脆弱性の改善のためのパッチや、新規ハードウェアおよびソフトウェアの機能に対応できるようにするためのサービスパックを提供します。

さらに、SUSEでは、製品ライフサイクルの開始から10年間、スタンダードとプライオリティのサブスクリプション契約のお客様を対象に、インストール、環境設定、マイグレーション、障害修正のテクニカルサポートを提供します。原則として、SUSEは、現在販売中の製品版に対してソフトウェアリポジトリを通じてパッチを配布します。

こちらで詳細をご覧ください。 www.suse.com/support/policy/.

05拡張サポートとは何ですか?

SUSEでは、プラットフォーム製品の一般サポート終了後、3年間の延長サポートを提供します。この期間は、ベーシック、スタンダード、プライオリティのいずれのサブスクリプションをご契約の場合でも、過去にリリース済みの保守パッチをご利用できます。スタンダードまたはプライオリティのサブスクリプションをご契約の場合、この延長期間に、マイグレーションと環境設定に限定したサポートが受けられます。

こちらで詳細をご覧ください。 www.suse.com/support/policy/.

06SUSE Linux Enterpriseのライフサイクルについて教えてください。

SUSE Linux Enterprise製品は、最長で13年間サポートされます。特定の製品のライフサイクル日数についてはこちらを参照してください。 www.suse.com/lifecycle/.

07LTSSが提供されるのはどのアーキテクチャですか?

SUSE Linux Enterpriseのリリースによって、LTSSは次のアーキテクチャに提供されます:

  • ARM
  • x86 (x86_32 および x86_64)
  • IBM Power、IBM Z、LinuxONE

08LTSSを購入するにはどうすればよいですか?

SUSE担当者に連絡するか、 購入方法のページをご覧ください。

09LTSSのパッチのアクセス方法を教えてください。

LTSSリポジトリを設定してアップデートを取得するための情報が以下の2つの場所にあります。

  • 「Covering installed systems with Long Term Service Pack Support repositories (インストール済みシステムを長期サービスパックサポートリポジトリでサポートする)」(SUSE Conversationsの記事)
  • 「How to assign Long Term Service Pack Support repositories to installed systems (インストール済みシステムに長期サービスパックサポートリポジトリを割り当てる方法)」(サポートTID)