SUSE、高度な管理・監視機能でCephに貢献し すべてのユーザに対してソフトウェア定義型ストレージの運用を簡素化

June 20, 2018


openATTICのコンセプトとテクノロジーが、Cephに対して新たにデフォルトの管理・監視ダッシュボード基盤を提供

2018年6月4日 ドイツNUREMBERG発

エンタープライズ向けオープンソースソフトウェアの開発エキスパートであるSUSE®は、Cephオープンソースプロジェクトに対して、openATTICストレージ管理フレームワークのための人材、コンセプト、およびアーキテクチャーの分野で貢献しています。今回その成果として、Cephベースのソフトウェア定義型ストレージプラットフォームに対する管理・監視の新たなデフォルトの埋め込みダッシュボードを提供します。SUSEは、Cephにおけるダッシュボード機能の開発を推進するため、引き続きコア管理の専門知識と開発者の分野で貢献し、すべてのユーザに対してシンプルで使いやすい管理機能を提供します。

「SUSEは、アップストリームプロジェクトを最優先にコミットしており、コミュニティ版をもとにした各社製品を利用するエンタープライズユーザにとって常により良い環境を提供します。」と、openATTICチームのオリジナルメンバーの1人であり、現在はopenATTICとCephダッシュボードのSUSEエンジニアリング・チーム責任者であるレンツ・グリマー(Lenz Grimmer)は述べています。「SUSEは、コミュニティにおけるイノベーションへの貢献とその活用、および当社と他のオープンソースプロバイダの顧客が抱えるニーズに応えるためにアップストリームへ影響を与えることに重点を置いています。これは企業を堅牢化するソリューションを提供する当社における活動の根底を成すもので、openATTICが資産、時間、労力を費やしてCephへ貢献することが、開発の当初からカスタマーエクスペリエンスと効率を改善することにつながると理解しています。当社は、今後のリリースでCephダッシュボードをさらに強化することを楽しみにしており、他のコントリビュータに対して、この取り組みを支援し協業するよう推奨しています。」

Cephプロジェクトのチーフアーキテクトであるセージ・ウィル(Sage Weil)氏は、次のように述べています。「アップストリームのCephプロジェクトにおいて、openATTICが提供するコンセプトと機能を取り入れることで、Cephに対してさらに強力な管理機能がもたらされます。企業にとって管理が容易になりユーザフレンドリーになりますので、Cephの導入を拡大することができます。このようなアップストリームのCephに統合するオープンソースコミュニティのコラボレーションが、今日のコンピューティングの世界に革新を引き起こす原動力となっているのです。」

CephのMimicバージョンで最初に登場した新たな改良版ダッシュボードは、Cephストレージプラットフォームをプロジェクトユーザ、特にコマンドラインの使用経験が浅いユーザにとっての管理・監視作業を大幅に簡素化します。SUSEは、コードと人的資源においてこのプロジェクトの主要コントリビュータであり、チーム全体がその任務に専念しています。

「Cephは、次世代のエンタープライズストレージプラットフォームで期待されるすべての柔軟性と機能性を実証していますが、現代のストレージにおける真の課題は、運営と管理を簡素化することです。」と、451 Researchのストレージ技術シニアアナリストであるスタイン・ヒル(Stein Hill)氏は述べています。「デフォルト管理・監視環境としてopenATTICが提供する機能とコンセプトを確立することで、他のエンタープライズストレージ製品に対してさらに競争優位に立ち、将来の開発と拡張のための共通プラットフォームを提供することができます。

現在、openATTIC管理フレームワークは、Cephテクノロジーベースのインテリジェントなソフトウェア定義型ストレージ管理ソリューションであるSUSE Enterprise Storageの一部を構成しています。これにより組織は、エンタープライズストレージインフラストラクチャをコモディティ化した既存のサーバおよびディスクドライブを使用して、費用対効果の高い、拡張性と耐障害弾力性に優れたストレージに進化させることにより、ビジネスニーズやデータニーズの変化に適応することが可能になります。

IRIS Professional Solutionsのハイブリッドクラウドソリューション&サービスの配信担当ディレクターであるヘールト・レーナエル(Geert Reynaerts)氏は、次のように語っています。「サービスプロバイダには、円滑かつ安全に動作する技術が不可欠です。SUSE Enterprise Storageは、市販の業界標準ハードウェア上で、非常にスケーラブルなユニファイドブロック、ファイルおよびオブジェクトストレージの迅速なプロビジョニングと容易な管理を可能にします。さらに、openATTICに代表される追加ツールとSUSEが提供する構築手法と専門的なサポートの組み合わせが、Cephをベースとした技術のスムーズな導入とシンプルな管理を実現します。これにより、IRIS Professional Solutionsは、エンタープライズクラスの大容量ストレージサービスを、コスト効果が高く妥協のない品質で提供することができます。」

SUSE Enterprise Storageの詳細については、 https://www.suse.com/ja-jp/solutions/software-defined-storage/ をご覧ください。Cephプロジェクトの詳細については、ceph.comをご覧ください。

SUSEについて

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性の高いソフトウェア定義型のインフラストラクチャとアプリケーション配信ソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、25年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細についてはsuse.comをご覧ください。

著作権 2018年 SUSE LLC。不許複製。SUSEおよびSUSEのロゴは、米国およびその他の国におけるSUSE LLCの登録商標です。すべてのサードパーティの商標は、それぞれの所有者に帰属します。