SUSEは本日、ソフトウェアベースのエンタープライズ向け分散ストレージ・ソリューション「SUSE Enterprise Storage」の提供開始を発表しました。本製品は、自己管理機能と自己修復機能を備えており、オープンソースの分散ストレージ・ソリューションのCephがベースとなっています。SUSE Enterprise Storageの価格は、市場においてもっとも低い水準となる月額0.1セント/GBに設定されており、市販されている汎用のサーバとディスクドライブを使用し、コスト効率と拡張性に優れたストレージを構築できます。
米IDCによると、1年間に作成・複製されるデータ量は、2013年の4兆4,000億GBから2020年には44兆GBと、10倍に増加すると推定されています。データ量の増加ペースは、2年で2倍となります(注1)。
SUSEの社長兼ゼネラル・マネージャーのニルス・ブラウクマン(Nils Brauckmann)は、次のように述べています。「データ量の拡大に伴い、従来型の高価で独自仕様のソリューションではなく、高い信頼性と低コストを兼ね備えたストレージを求める、極めて高いニーズが生じています。SUSE Enterprise Storageは、拡張性と回復性に優れたソフトウェアベースのソリューションです。ハードウェアを中心とした独自仕様のストレージ・ソリューションから脱却し、ソフトウェアベースのストレージへ移行することで、ミドルエンドやハイエンドのストレージ製品にも匹敵する機能性が、わずか数分の1のコストで得られます。」
SUSE Enterprise Storageは、オープンソース・プロジェクトであるCephのFireflyリリースをベースとしたフル機能のソリューションです。キャッシュ階層化、シンプロビジョニング、コピーオンライト方式のクローン作成、erasure coding(消失訂正符号)などの機能を搭載しており、オブジェクト、アーカイブ、バルクの各種ストレージに最適です。
IDCのプログラムバイスプレジデントのローラ・デュボイス(Laura DuBois)氏は、次のように述べています。「高信頼性のオープンソースソフトウェアと市販ハードウェアの組み合わせは、ストレージ市場を揺るがし、ストレージ顧客にメリットをもたらす存在として台頭しつつあります。コストの削減、導入時の柔軟性、そして極めて重要な要素であるデータの可用性は、SUSE Enterprise Storageなどのソリューションがもたらすメリットです。」
SUSE Enterprise Storageは、SUSE OpenStack Cloudのオプションとしても、単体のストレージ・ソリューションとしても使用可能です。価格情報などの詳細は、suse.com/storageをご覧ください。
(注1)EMC Digital Universe Study、米IDC調べ、2014年4月
SUSEについて
SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細についてはsuse.com/ja-jp をご覧ください。
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