SUSEとHPE、増大する大規模データを高い費用対効果で管理するストレージソリューションを提供開始

June 14, 2016


~Cephベースの「SUSE Enterprise Storage」と、HPEのストレージに最適化されたApolloサーバ、HPEの汎用ProLiantサーバで構成されるソリューション~

NUREMBERG, Germany

SUSE®とHPE(Hewlett Packard Enterprise)は本日、大規模データストレージ問題の効果的な管理を実現する「HPE Scalable Object Storage Solution with SUSE Enterprise Storage」の提供開始を発表しました。本ソリューションは、HPEストレージに最適化されたApolloサーバとHPEの汎用ProLiantサーバに対応しています。これによって顧客企業は、自社のエンタープライズストレージインフラストラクチャを変革し、拡張性と回復力に優れたストレージを得ることが可能になります。このストレージはフルサポートで提供され、コスト効率にも優れており、ビジネスとデータ需要の変化に対応できるものです。

また、関連ニュースとしてSUSEは本日、「SUSE Enterprise Storage 3」の提供開始も発表しました。これは、オープンソースプロジェクト、CephのJewelリリースをベースとした業界初の商用サポートによるインテリジェントなソフトウェア定義型ストレージ管理ソリューションです。発表内容は、こちらをご覧ください。

「今や、データが競合他社との真の差別化要因となる時代に突入しています。膨大なデータを効果的に収集・保存・分析することで、企業は競争市場で他社を圧倒できるようになります。本ソリューションは、将来に予測されるデータ増大に向けて、お客様に強固な情報基盤を提供できるよう開発されています。」と、SUSEのCEOであるニルス・ブラウクマン(Nils Brauckmann)は述べています。

「HPE Scalable Object Storage Solution with SUSE Enterprise Storage」は、フルサポートに対応した検証済みのソフトウェア定義型エンタープライズ向けストレージソリューションであり、高い拡張性と費用対効果を実現します。クラウドやアーカイブのストレージシステムをペタバイト規模で開発する顧客は、本製品によってTCO(総所有コスト)を削減できます。また、汎用ラックマウントからストレージに最適化されたサーバまで、HPEサーバへの導入に対応しています。

米ニューヨークのオーチャードパーク警察の警察長であるマーク・F・パチョレック(Mark F. Pacholec)氏は、「オーチャードパーク警察では、警官と市民の安全を守るため、ボディカメラに大規模な投資を行いましたが、その際、大きな懸念事項となったのが、情報管理技術でした」と述べています。さらに、オーチャードパーク情報技術部のネットワーク・コーディネーターであるR・ポール・ウォリナー(R. Paul Warriner)氏は、次のように述べています。「増大するデータプールを管理するため、ストレージ容量のアップグレードが必要なのは明らかでした。懸念されたのはコストだけでなく、ソリューションには容易な実装、安定性や拡張性も求められました。そこで、複数の大手ベンダーの提案を検証しましたが、理想とはほど遠い内容でした。その中で、HPEのハードウェア環境でSUSE Enterprise Storageを使用することで、多くの市民への効果的なサービス提供で欠かせない価値、セキュリティ、安定性が得られました。」

HPEのHPEサーバ・グローバル・ビジネスユニット、ビジネス開発担当バイスプレジデントであるチャック・スミス(Chuck Smith)氏は、次のように述べています。「ヒューマンデータとマシンデータは、従来のビジネスデータの10倍の速度で増加しており、ITのインフラストラクチャとプロセスも、これに対応していく必要があります。HPEのサーバ環境でSUSE Enterprise Storageご利用いただくことで、お客様は予算を使い果たすことなく、デジタルデータの爆発的な増加に先手を打つことが可能です。」

顧客企業の広範な要件に対応できるよう、HPEとSUSEのストレージソリューションには、3種類のハードウェア・プラットフォームが用意されています。まず、HPE Apollo 4000は、最高レベルのパフォーマンスと効率性を実現できるよう開発された高密度型サーバファミリです。次に、HPE ProLiant DL380は、汎用演算製品の包括的なポートフォリオを使用した、最新鋭のインフラストラクチャです。最後に、HPE Cloudline CL5200は、Open Compute Platform規格に準拠し、大規模な拡張性を備えたデータセンターを構築・運用するサービスプロバイダ向けの新しいサーバポートフォリオです。さらに本ソリューションは、包括的なデータ保護、リアルタイム分析、ガイド付き最適化を実現するバックアップ/リカバリ・ソフトウェア、HPE Data Protectorとの連携にも対応しており、認定を取得しています。

本件およびその他のSUSEとHPEのソリューションについての詳細は、www.hpe.com/servers/slesserverssuse.com/hpeをご覧ください。

<SUSEについて>

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、https://www.suse.com/ja-jp/ をご覧ください。

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