SUSE、サーバ管理ソリューションの最新版、「SUSE Manager2.1」を発表、 よりシンプルで効果的なライフサイクル管理を実現

June 10, 2014


業界で唯一SUSE Linux Enterprise ServerとRed Hat Enterprise Linuxの両製品に対応することで、既存のIT資産を最大限に有効活用できるLinuxサーバ管理の自動化ソリューション

Nuremberg, Germany

ノベル株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 河合 哲也、以下ノベル)は本日、業界で唯一SUSE Linux Enterprise ServerとRed Hat Enterprise Linuxの両製品を管理することができる、Linuxサーバ管理ソリューションの最新版「SUSE Manager 2.1」の提供開始を発表しました。SUSE Manager 2.1では、ユーザビリティ、プロビジョニング機能、コンプライアンス/セキュリティ、電力管理機能が強化されており、これらの機能が統合されることで、データセンターの複雑性や顧客コストを、これまで以上に軽減できます。

SUSE Manager 2.1は、アセット(資産)管理、プロビジョニング、パッケージ管理、パッチ管理、構成管理、再配置機能に対応しており、Linux環境で包括的なライフサイクル管理を実現します。SUSE Managerを使用し、システムの状況を監視しつつ、コンプライアンス、規制、セキュリティの各種要件に対応することで、管理者が迅速かつ適切な対応を取る上で欠かせない情報が得られます。

また、オープンソースプロジェクトとして定評のある「Spacewalk」のバージョン2.1をベースとしており、以下の特長とメリットがあります。

Webユーザインターフェイスの向上:小型画面向けの閲覧機能が向上しており、モバイルデバイスを使用し、より効率的なシステム管理が可能です。SUSEの開発した新たなインターフェイスは、アップストリームとして、「Spacewalk」プロジェクト向けにコードの無償公開が行われています。

アクションチェーン機能:管理者は、関連する管理アクションをワンステップに一元化し、実行することで、時間を節約し、生産性を向上できます。

  • セットアップウィザードの改善:管理者は、SUSE Managerを最大限機能させる上で欠くことのできない構成を基本ステップを通じて、より簡単・迅速にインストールすることが可能です。
  • 無人ベアメタルプロビジョニング機能:顧客は、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)プロトコルを通じて、ベアメタルシステムの電源のオン/オフおよび再起動を行うことができます。これにより管理者は、システム障害時に遠隔地に導入されたサーバをより効果的にコントロールし、電力コストを削減しつつ、未使用サーバのセキュリティを向上できます。
  • OpenSCAP(SCAP - Security Content Automation Protocol - のオープンソース実装):OpenSCAPは、エンタープライズシステムのセキュリティを維持するための標準アプローチです。顧客企業は、構成と脆弱性のスキャンを実行し、SCAPのスキャン間で容易に比較を行い、セキュリティを向上させつつ、コンプライアンスチェックを簡単に行うことが可能です。
  • 使い勝手に優れた、CVE(Common Vulnerability and Exposures)データのインターフェイス:脆弱性の管理、セキュリティの測定、コンプライアンス対応を自動化するほか、セキュリティの脆弱性を短時間で特定することで、IT部門のセキュリティを向上できます。また、システムの脆弱性やエクスポージャーに対し、体系的なアプローチを実装することで、パッチ管理を向上できます。
  • パッケージロック機能:パッケージをロックすることで、新しいパッケージや古いパッケージによる上書きを禁止できます。これにより、ミッションクリティカルなアプリケーションのステータスが維持され、不要な変更から保護できます。

Western & Southern Life社のアナリストであるジェイソン・キニンジャー(Jason Kinninger)氏は、次のように述べています。「Western & Southern Lifeでは、データセンターのコストを削減し、複雑な作業を軽減することで、お客様へのサービス向上を実現していますが、その際、これまでなくてはならない存在だったのが、SUSE Managerです。最新版のSUSE Manager 2.1では、新たな機能とツールが導入されており、当社が拡大中のLinux環境について、新たな管理機能が加わることに、大きな期待を寄せています。」

IDCのエンタープライズシステム管理ソフトウェア担当リサーチバイスプレジデントのマリー・ジョンストン・ターナー(Mary Johnston Turner)氏は、次のように述べています。「多数のミッションクリティカルなアプリケーションやサービスのサポートを目的に、Linuxサーバの採用が拡大しています。こうした状況を踏まえると、エンタープライズの顧客にとって、Linuxサーバのライフサイクル全体の管理で、適切なツールを選択することは、以前にも増して重要な要素となっています。SUSE Managerは、異種混在のLinux環境を通じ、アセット、パッチ、プロビジョニング、構成、再導入の統合管理に対応しており、こうした重要なプラットフォームやワークロードのニーズへの対応という意味で、絶好のポジションを確立しています。」

SUSEのグローバルアライアンス&マーケティング担当バイスプレジデントのマイケル・ミラー(Michael Miller)は、次のように述べています。「データセンター分野でLinuxが急成長を続ける中、高いサービス・品質基準に適した形で、Linux環境を管理できる能力は、お客様にとって欠かせない要素となっています。SUSE Managerを活用することで、単一のコンソールを通じて、自社データセンターの最適化と自動化を実施できるため、Linuxシステムの管理作業が簡素化され、生産性の向上とコストの削減を実現できます。」

提供開始時期について

SUSE Manager2.1は、本日より国内提供を開始します。価格は市場推定価格¥600,000(1年間のサブスクリプション)からとなります。SUSE Manager 2.1についての詳細は、suse.com/ja-jp/susemanagerをご覧ください。

SUSEについて

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、suse.comをご覧ください。

◇ノベルおよびネットアイキューについて

ノベル株式会社とネットアイキュー株式会社は、The Attachmate Groupの日本法人です。The Attachmate Groupは、Attachmate、NetIQ、ノベル、SUSEの4事業部を統括しています。

詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。

Novell, Inc. http://www.novell.com/ ノベル株式会社 http://www.novell.com/ja-jp

NetIQ Corporation http://www.netiq.com/ ネットアイキュー株式会社 http://www.netiq.com/ja-jp