SUSE、最新のコンテナ化されたクラウドネイティブの アプリケーションデリバリーを強化

September 12, 2019


SUSE CaaS Platform 4とSUSE Cloud Application Platform 1.5が、開発者、DevOpsチーム、プラットフォームオペレータ向けにさらに豊かなKubernetesエクスペリエンスを提供

NUREMBERG, Germany

SUSE®は本日、同社のアプリケーションデリバリーソリューションをアップデートし、コンテナ化されたクラウドネイティブなモダンアプリケーション本稼働の加速をサポートすると発表しました。SUSEは今回のアップデートにより、その卓越したサービス、価値、柔軟性に基づき、オンプレミス、ハイブリッド、そしてマルチクラウドのいずれにおいても、ワークロードを作成・導入・管理できるソリューションの提供とサポートを推進します。

 

今回強化されたソリューションは、アプリケーション開発者、DevOpsチーム、およびKubernetesオペレータに提供される比類のないエクスペリエンスをさらに進化させます。SUSEは、Ciliumオープンソースプロジェクトに基づいたKubernetesの高度なネットワーク機能をお客様に提供する初の企業です。Ciliumを活用することで、Kubernetesユーザは導入と制御が容易な高性能パケットフィルタリング、ネットワーク通信セキュリティポリシーにより、アプリケーションのセキュリティを大幅に強化できるようになります。またSUSEは、Helm chartが用意されているアプリケーションとサービスをユーザが素早く簡単にデプロイできる、新しいアプリケーションのディスカバリー・デプロイ機能も発表しました。この機能には、数百の人気のあるオープンソースDevOpsツール、ISVソリューション、および社内開発のアプリケーションとサービスが含まれます。

 

SUSEのエンジニアリング、プロダクト、イノベーション担当プレジデント、トーマス・ディ・ジアコーモ(Thomas Di Giacomo)は次の様に述べています。「SUSEの最新のアプリケーションデリバリーソリューションは、開発チームとDevOpsチームにとって使いやすく、IT運用が非常に楽になります。当社のCiliumベースのネットワーキングサポートを受けているお客様は、市場でサポートされている他のKubernetesソリューションのユーザよりも大きなメリットを享受できます。これこそが、企業の継続的革新、競争、成長を可能にするアジャイルなオープンソースソリューションによりデジタルトランスフォーメーションを促進するSUSEの施策を示す好例と云えます。」

 

IsovalentのCTO兼共同創設者であり、Ciliumの創設者でもあるトーマス・グラフ(Thomas Graf)氏は、次のように述べています。「極めて動的でAPIドリブンなマイクロサービスの時代において、SUSEは初期の段階から、BPFとCiliumがKubernetesネットワークとセキュリティのアップデートに対してもたらす価値を認識していました。SUSEは、1.0リリースの前からCiliumオープンソースコミュニティへの優れた貢献者でした。当社は、Ciliumをデフォルトネットワーキングおよびセキュリティテクノロジーとして使用する、最初のエンタープライズグレードのKubernetesディストリビューターとしてSUSEを迎えることに大きな喜びを感じています。」

 

SUSEアプリケーションデリバリーソリューションは、Kubernetesに基づくエンタープライズ対応のコンテナ管理ソリューションSUSE CaaS Platformと、Kubernetes上で動作し、クラウドネイティブアプリケーションデリバリーの目標をより迅速かつコスト効率よく達成するのに役立つSUSE Cloud Application Platformの二つから構成されます。DevOpsチームは、前者のソリューションを活用することで、既存や移行中のワークロード、そしてクラウドネイティブなワークロードを含む幅広いワークロードを管理できます。一方、後者のソリューションは、既成のワークフロー自動化機能を追加したり、DevOpsチームがクラウドネイティブアプリケーションを大規模かつマルチクラウド環境で迅速に提供できるようにします。SUSEのソリューションは相互補完の関係にあり、個別に使用することも組み合わせて効果的に利用することもできます。

 

SUSE CaaS Platform 4

SUSEが提供するKubernetes技術をベースとしたコンテナ管理プラットフォームの最新リリース「SUSE CaaS Platform 4」は、アプリケーションのセキュリティを堅牢化し、最新のテクノロジーを追従し、スケーラビリティのオプションを増やすことで、Kubernetesの運用をさらに強化します。このソリューションは、最新リリースのKubernetesとSUSE Linux Enterpriseを統合しています。SUSE CaaS Platform 4は、企業に以下の機能を提供します。

 

  • 導入と制御が簡単にできるCiliumベースの高性能パケットフィルタリングとネットワーク通信セキュリティポリシーにより、アプリケーションのセキュリティが大幅に強化されます。また高速パケットフィルタリングが、クラスターを効率的に保護します。集中管理機能により、お客様は一貫性のある効率的な方法でセキュリティポリシーを定義し適用することで、広範囲に通信を保護できます。

 

  • プラットフォームを停止することなくアップデートできるため、簡単に、そして頻繁に新機能を利用できるようになり、Kubernetesの進化に合わせて新機能を利用することができます。無停止アップデートをバックグラウンドでスムーズに実行することで、より迅速にKubernetesの新機能を利用することができます。さらに、SUSE CaaS Platformにより、多額の損失を伴うダウンタイムを回避し、アップデートされたサービスにワークロードをシームレスに移行できるようになります。

 

  • プラットフォームのスケーラビリティオプションとして拡張と縮小の両方向に幅を持たせることで、より広範なビジネスユースケース、ワークロード、および環境をサポートします。お客様は、クラスターの拡大に合わせて水平方向に拡張する分散インストールフレームワークを使用して、Kubernetesを効率的に拡張することができます。さらに、新たな3ノードの最小クラスター構成を利用することで小規模導入とコスト削減を可能にします。

 

クラウドサービスプロバイダーであるDataloungesのCTO兼共同創設者のフロリアン・ロンメル(Florian Rommel)氏は、次のように述べています。「DataloungesはKubernetesを使用することで、社内で開発されたアプリケーションをより迅速に提供することができました。 また、ホスト型Kubernetesサービスもお客様に提供しています。これらはすべて当社の業績に貢献していますが、Kubernetes環境を簡単にインストール、管理、保守できるSUSE CaaSプラットフォームがなければ実現することはありませんでした。特に、SUSE CaaS Platform 4の進化したインストール機能は、日々多くのKubernetesクラスターを構成および変更・削除している当社にとって極めて価値があります。Ciliumベースのネットワークは、当社とお客様にとって必須のセキュリティ管理をさらに簡素化してくれることでしょう。」

 

SUSE Cloud Application Platform 1.5

Kubernetesベースのアプリケーションデリバリープラットフォームの最新バージョンでSUSE Cloud Application Platform 1.5は、新たに強化されたユーザインターフェースにより管理の複雑さが軽減します。また、ホスト型Kubernetesサービス上で、シンプルかつ予測可能なインストールエクスペリエンスにより、価値実現までの時間が短縮されたことでIT効率が向上します。SUSE Cloud Application Platform 1.5 は以下の機能を提供します。

 

  • 技術評価機能として紹介されたインスタントアプリケーションディスカバリー・デプロイメント機能により、ユーザは埋め込みドキュメントを含む、あらゆるHelmチャートリポジトリをブラウズし、必要な設定値をUIから直接管理し、Kubernetes上にワンクリックでアプリケーションをデプロイすることができます。

 

  • 簡素化されたアプリケーションの自動スケーリングと、Stratos UIからのクォータ管理機能により、開発者と管理者は、自動スケーリングパラメータを素早く確認や調整して、一貫したアプリケーションの可用性を確保できます。プラットフォームオペレータとエンドユーザは、リソースの使用状況をUIから直接管理し、監視したりより効果的に割り当てることができます。

 

  • ホスティングされたKubernetesサービスへのシンプルで信頼できるインストールにより、IT効率が向上し、価値実現までの時間を短縮します。IT運用担当者は、Terraformスクリプトを利用して、SUSE Cloud Application PlatformをSUSE CaaS Platform、Amazon EKS、Microsoft AKS、およびGoogle GKEに導入できるようになり、シンプルで信頼できるリピータブルなエクスペリエンスを実現できます。

 

クラウドコンサルティング会社CloudicalのCEOであるカルステン・サマシュケ(Karsten Samaschke)氏は、次のように述べています。「SUSE Cloud Application Platformは、アプリケーション開発とデリバリーのアプローチをモダナイズし、開発者の生産性を高めようとしているお客様にとって最適です。1.5で新たに強化されたユーザインターフェース、特にHelm chartによるデプロイの容易性は素晴らしいと思います。成長を続ける当社の洗練された顧客ベースが、この最新バージョンを歓迎してくれることを心から期待しています。」

 

SUSE CaaS Platform 4およびSUSE Cloud Application Platform 1.5は30日以内に利用可能になる予定です。これらのソリューションの詳細については、suse.com/solutions/application-deliveryをご覧ください

 

SUSEについて

SUSEは、世界最大の独立系オープンソース企業であり、エッジからコア、そしてクラウドまで、アジャイルでエンタープライズグレードのオープンソースソリューションによってデジタルトランスフォーメーションを推進します。パートナー、コミュニティ、お客様とのコラボレーションにより、エンタープライズグレードのLinux、ソフトウェア定義型インフラストラクチャとアプリケーションデリバリーソリューションを提供、サポートすることで、オンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウドのあらゆる環境において卓越したサービス、価値、柔軟性を活かしたワークロードの作成、展開、管理を実現します。

詳細については suse.com をご覧ください。

 

 

 

EQTについて

EQTは、29のファンドを通じ、610億ユーロを超える資金調達を行い、約400億ユーロの運用資産を持つ大手投資会社です。EQTが保有するポートフォリオ企業は、ヨーロッパ地域、アジア、米国にあり、総売上高は210億ユーロを超え、従業員は約12万7000人に上ります。EQTはポートフォリオ企業と協力して、持続可能な成長とオペレーショナル・エクセレンスを追求し、業界リーダーとしての確固たる地位を築いていきます。

 

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