ノベル、「SUSE Linux Enterprise 12」を発表

November 13, 2014


高可用性を推進し、システムのアップタイム、運用効率、イノベーションを大幅に向上

Tokyo Japan

ノベル株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 河合 哲也、以下ノベル)は本日、信頼性、拡張性、セキュリティ性に優れた、「SUSE Linux Enterprise 12」の提供開始を発表しました。本製品は、高可用性が求められるエンタープライズ向けのITサービスを物理、仮想、クラウドインフラに渡って導入、および管理を効率的に行えるプラットフォームの最新版です。SUSE Linux Enterprise 12を基盤とした一連の新製品は、今回の機能強化により、システムのアップタイムをより簡単に確保し、運用効率を高め、企業におけるイノベーションを加速します。SUSE Linux Enterpriseは、SUSEのすべてのデータセンター向けOSと拡張機能の基盤となるもので、混在環境となっているデータセンターのパフォーマンス要件に応えつつ、技術の陳腐化やベンダーロックインのリスクを軽減できます。

今回の発表に伴い、カスタマー向けポータルサイト「SUSE Customer Center」も刷新されました。顧客企業にとって、サブスクリプションやパッチ/アップデートへのアクセス、そしてSUSEカスタマーサポート部門とのやり取りがこれまで以上に容易になっています。

SUSEの社長兼ゼネラル・マネージャーのニルス・ブラウクマン(Nils Brauckmann)は、次のように述べています。「昨今のIT部門は、競争によるコスト圧力のなか、ビジネスニーズの変化にいち早く対応しつつ、イノベーションを活用するという課題を抱えています。SUSE Linux Enterprise 12を利用することで、企業はビジネスにおける俊敏性を維持し、投資を回収し、将来的なオープンソースのイノベーションを活用することができます。現在から将来にわたり、企業はより効果的な形で競争力を得ることができます。」

IDC社のサーバ&システムソフトウェア担当プログラムバイスプレジデントのアル・ギレン(Al Gillen)氏は、次のように述べています。「業界では、ミッションクリティカルなワークロードにおけるLinuxの採用が増加しており、今後もこの傾向は続くと予測しています。SUSE Linux Enterprise 12のモジュール設計に加え、フルシステムロールバックやライブ・カーネルパッチなどのミッションクリティカルな機能は、企業の重要な課題に対処することで、市場でのLinux採用が加速すると期待しています。」

SUSE Linux Enterprise 12をベースとする最新のOSとソフトウェア拡張機能は次のとおりです。

  • SUSE Linux Enterprise Server for x86_64/IBM Power Systems/IBM System z: 物理、仮想、クラウドの多種多様な環境で、ビジネスクリティカルなITサービスを提供するための汎用サーバOSです。フルシステムロールバック機能、ライブカーネルパッチ機能などの新機能により、データセンターのアップタイムと運用効率を向上させ、オープンソース・イノベーションの採用を加速させます。SUSE Linux Enterprise Server 12はSUSEのLinuxコンテナ技術の分野におけるリーダーシップをさらに高めるため、OSに新しくDockerフレームワークが統合されています。

    SUSE Linux Enterprise Serverは、同時マルチスレッド(SMT8)とPowerKVM環境で実行されるリトルエンディアン用Linuxアプリケーションをサポートするなど、IBM POWER8プロセッサーを搭載するハードウェアの最適化機能を活用します。SUSE Linux Enterprise Server for System zは、過去2世代のIBM System zプロセッサーの命令セットの利用、暗号化アクセラレータと関連ソフトウェア・スタックのサポート、さらにdasdfmtによる高速DASDフォーマットや、Linux on System zとz/VMのインスタンス間の複数のポイント・ツー・ポイントNETIUCVインターフェイスといった運用向けの機能強化を通じ、ワークロードのパフォーマンスを向上させます。
  • SUSE Linux Enterprise High Availability ExtensionGeo Clustering for SUSE Linux Enterprise High Availability Extension:物理と仮想、またローカルとグローバルの環境でサービスの可用性を高めるクラスタリングソフトウェアです。Webコンソールの刷新、最新版OCFS2/GFS2ファイルシステムのサポート、ディザスタリカバリ用ReaRの最新アップデートにより、中核的なビジネスシステムを迅速かつ簡単に保護できます。
  • SUSE Linux Enterprise Virtual Machine Driver Pack:Linuxホスト上でWindows仮想マシンのパフォーマンスを高めます。Windows Server 2012 R2やWindows 8.1など、より幅広いWindows OSへの対応を実現しています。
  • SUSE Linux Enterprise DesktopとSUSE Linux Enterprise Workstation Extension:生産性を高めつつ、コスト削減とセキュリティ向上を実現します。ユーザは、サーバをフル機能の開発・管理者向けワークステーション環境へと変えることができます。

独SUSEの本国でのSUSE Linux Enterprise 12発表に際し、以下のパートナー様からコメントを頂戴しています。

HP社のEGマーケティング・アライアンス担当バイスプレジデント、ダンカン・キャンペル(Duncan Campbell)氏:「イノベーションの急速な進化により、企業は自社のインフラからより高水準のパフォーマンスを引き出すことが求められる一方、セキュリティと可用性の重要性は、以前にも増して高まっています。SUSE Linux Enterprise Server 12の提供開始に際し、HPはSUSEと協力し、アップストリーム・カーネルで大幅なパフォーマンス向上を実現しており、大規模システムのデータ集約型ワークロードでは、ミッションクリティカル・コンピューティング分野の記録を塗り替えるほどのパフォーマンスを実現できます。」

IBM社のPower Systems担当ゼネラル・マネージャーのダグ・バロッグ(Doug Balog)氏:「Power Systemsのリトルエンディアン・モードに対応したSUSE Linux Enterprise Server 12の発表に伴い、今後は、POWER8プロセッサーの高いパフォーマンスとスループットを、豊富なアプリケーション・セットで簡単に活用できます。その結果、分析などのデータ集約型ワークロードでは、Power Systemsが最適なソリューションとなります。SUSEとIBMの長期的なコラボレーションと、OpenPOWER Foundationのコミュニティの取り組みが融合することで、SUSE Linux Enterprise ServerとIBM Power Systemsの環境で直ちに利用可能となるエンタープライズ仕様のオープンソース・アプリケーションについては、引き続き驚異的な成長が見られます。」

Intel社のソフトウェア&サービスグループ・バイスプレジデント兼Open Source Technology Centerのコアシステム・ソフトウェア担当ディレクターのマウリ・ウェイレン(Mauri Whalen)氏:「Intel Xeonプロセッサーを搭載し、高い信頼性、効率性、パフォーマンスを実現した、ミッションクリティカル・アプリケーション向けソリューションの提供に関し、IntelとSUSEには20年近くの協業の歴史があります。Intelでは、その最新のイノベーションをお客様に簡単にご活用いただけるよう、パートナーLinuxドライバ・プログラム『SUSE SolidDriver』を通じ、SUSEとの協力を行っています。」

Lenovo社のエンタープライズビジネスグループ、サーバシステム&マーケティング担当バイスプレジデントのマイク・ギブル(Mike Gebele)氏:「SUSE Linux Enterprise Server 12は、ダウンタイムの解消を重視しており、高パフォーマンス、ミッションクリティカルなインメモリ・データベースや分析アプリケーションにとっては、最高のプラットフォームです。Lenovoのx6アーキテクチャと高度なメモリ機能、SUSE Linux Enterprise Server 12の組み合わせにより、インメモリ・データベースのパフォーマンスと分析ワークロードが最適化されます。また、こうしたプラットフォームの組み合わせにより、1ノードあたりの実行可能な仮想マシン数が拡大し、OpenStackのクラウド・ワークロードでは傑出したスケールメリットが得られるほか、マシン1台あたりの仮想ゲスト数が増すことで、クラウドの効率化を実現できます。」

Unisys社のミッションクリティカル・サーバ&ソリューション担当バイスプレジデントのロブ・キャッシュマン(Rob Cashman)氏:「UnisysとSUSEは、最新鋭のミッションクリティカル・ソリューションに対応した、高可用性・高拡張性の環境を提供することで、お客様のコンピューティングに関わる重要な課題に応えるという取り組みを共有しています。Forward! by Unisys™エンタープライズ・コンピューティング・プラットフォーム上のファブリック・アーキテクチャで通信を行う、異種混合アプリケーション環境では、SUSE Linux Enterprise Server 12の画期的な機能を通じ、運用効率の向上が可能となっており、両社の取り組みは、さらなる進化を遂げています。」

VMware社のグローバル戦略アライアンス&OEM担当バイスプレジデント、サンジェイ・カティヤール(Sanjay Katyal)氏:「SUSEとの協力を通じ、業界をリードするサーバ仮想化プラットフォームのVMware vSphere®向けにSUSE Linux Enterprise Server 12を最適化できることを、嬉しく思います。VMwareとSUSEは、ともにopen-vm-toolsをサポートしており、共通のお客様がSoftware-Defined Data Centerのメリットを実現する中、こうしたお客様向けにシームレスなエクスペリエンスを創造しています。」

Novacoast社のLinuxサービス担当マネージャー、ダン・エルダー(Dan Elder)氏:「SUSE Customer Centerは飛躍的な進化を遂げており、お客様のSUSEサブスクリプション、システム情報、ソフトウェアアップデート、直接のサポートの状況を一元的に把握できます。当社のお客様は今後、スリムなインターフェイスを有効活用して、SUSE関連の情報のすべてを1カ所で入手できます。」

詳細情報と価格
SUSE Linux Enterprise 12についての詳細は、suse.com/ja-jp/promo/sle12.htmlをご覧ください。SUSE Linux Enterpriseのフラッグシップ製品であるSUSE Linux Enterprise Server 12の価格に関する詳細は、suse.com/ja-jp/products/server/how-to-buyをご覧ください。モジュールが有効化されたSUSE Linux Enterprise Server 12イメージは、Amazon Web Services、Google Compute Engine、Microsoft Azureでも提供されております。

また、次のリンクよりSUSE Linux Enterprise 12の60日間無料評価版をダウンロード頂けます。
https://www.suse.com/products/server/download/

SUSE Open Forum Japan 2014開催のお知らせ
ノベル株式会社は、2014年12月16日(火)13時より、虎ノ門ヒルズ内のアンダーズ東京(Andaz Tokyo)にて年次イベント「SUSE Open Forum Japan 2014」を開催いたします。

本イベントでは、「HA(高可用性)の再定義」をテーマに、「SUSE Linux Enterprise Server 12」のより詳しい技術詳細をご紹介させていただくのに加えて、SUSEのOpenStack DistributionであるSUSE Cloudの最新動向のご紹介を予定しております。また、この機会に、SUSE、社長兼ゼネラルマネージャーのNils Brauckmannが来日し、皆さまへのご挨拶を行う予定です。

お申し込みについては、本日開設されたイベント公式サイトをご参照ください。
https://www.suse.com/ja-jp/events/suse-open-forum/2014/

 

SUSEについて
SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細についてはsuse.com/ja-jpをご覧ください。

◇ノベルおよびネットアイキューについて
ノベル株式会社とネットアイキュー株式会社は、The Attachmate Groupの日本法人です。The Attachmate Groupは、Attachmate、NetIQ、ノベル、SUSEの4事業部を統括しています。

詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
Novell, Inc. http://www.novell.com/ ノベル株式会社 http://www.novell.com/ja-jp
NetIQ Corporation http://www.netiq.com/ ネットアイキュー株式会社 http://www.netiq.com/ja-jp