SUSE、アビームコンサルティングの基幹システム基盤に採用

April 24, 2017


刷新した基幹システムで、効率的な経営環境を実現。 SAPとSUSEで構築した基幹システムの知見を基に、クライアントへの実現可能なソリューション提案

Tokyo Japan

SUSEは本日、「SUSE Linux Enterprise Server for SAP (SLES for SAP)」とLinuxサーバ管理ソリューション「SUSE Manager」がアビームコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩澤 俊典、以下 アビームコンサルティング)の基幹システムの基盤に採用されたことを発表します。

1981年に日本で設立されたアビームコンサルティングは、現在アジア地域を中心にグローバルにビジネスを展開しています。顧客の企業変革を支援する「Real Partner」を経営理念に、顧客が抱える経営課題を解決し、新たな企業価値の創造や事業成長に貢献することを使命としています。2016年には4か年中期経営計画を立案し、企業戦略から、業務改革、IT構築、運用・保守にわたる全サービス領域でのビジネス拡大を目指しています。業種・業界ごとのテンプレートや企業運営に必要な様々な業務アプリケーション群を提供するビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」の提供をはじめとして、企業のバリューチェーン全体のデジタル化を支援する「ABeam Digital」、IoTを支援するサービスやITのアウトソーシングサービスなど、多くの実践的なサービスを提供しています。

これらの多様化した実践的なサービスを提供するにあたり、課題となったのがそのビジネスを支える基幹システムでした。当時のアビームコンサルティングの基幹システムは、2008年にWindowsベースで自社開発したもので、会計処理と人事管理にはSAPモジュールを利用していました。しかしサービスメニューを拡充し、展開する海外エリアも拡大しようとする際には、今まで以上に効率的な経営環境を構築する必要がありました。

「例えば経営層がビジネス状況をモニタリングする場合には、世界の各拠点を横串で刺し、その時々の見たい切り口で柔軟にデータを加工し、直観的なビジュアルで比較検討できるような仕組みが必要です。今後のビジネスの拡大を見込み、より柔軟にデータ活用ができる次世代のシステムに進化させる必要がありました。」と、執行役員 プリンシパル プロセス&テクノロジービジネスユニットの畠山友希氏は当時を振り返ります。

SUSE選択の理由
そこでアビームコンサルティングは、2016年春、基幹システム刷新プロジェクトを立ち上げました。まず、同社の持つSAPソリューションに関する知見やノウハウを基に、ERPパッケージ「SAP S/4HANA」の採用を決定しました。次に基盤となるOSの選択でしたが、クラウドとの親和性、サポート期間の長さ、豊富な導入実績、SAPとのパートナーシップを理由に、「SUSE Linux Enterprise Server (SLES)」を選択しました。同社内の経営層に向けたダッシュボードのシステムの基盤や、ABeam Cloudで採用していたのがSUSEであったこともアドバンテージとなりました。

サポート期間の長さも、重要な要件の1つでした。新たに構築する基幹システムは10年という長期スパンでの利用を想定していました。そのため、長いライフサイクルでサポートしてもらえる製品が必要だったのです。SLES for SAPはプロダクトサイクルが13年で、通常は6ヶ月間であるサービスパック重複サポートが18ヶ月間もあり、さらに通常サポート終了後には2年間の延長サポートがありました。このようにサポートが長期であることも、信頼性の高い製品として評価されました。

基幹システムの刷新に当たり、同社ではコストシミュレーションも行った結果、本番環境と検証環境はオンプレミスに、開発環境とディザスタリカバリ環境はパブリッククラウドに、という切り分けを行いました。ここでOS選定とはまた別の新たな課題が持ち上がります。それがハイブリッド環境でのシームレスな連携とその運用管理でした。

そんな時、SUSEから紹介されたのが包括的なLinuxサーバ管理を提供する「SUSE Manager」でした。SUSE Managerはパッチの種類や優先度と言った情報を管理者に分かりやすく提示し、運用管理を容易にする製品です。さらにSUSE ManagerはWindowsの監視ツールであるMicrosoft System Center Operation Manager(SCOM)とも連携し、1台のコンソールから、Windowsを含むオンプレミス環境とクラウド環境とを一元的に監視することできます。

「Linuxに詳しくない担当者でも、SUSE Managerで提示される情報により、適用すべきパッチを判断することができます。新しい基幹システムの効率的な運用管理を行う上で、SUSE Managerは無くてはならない製品だと言えます」(畠山氏)。

今後の展望
畠山氏は、基盤システムは将来の成長を支えることができるインフラであるべきで、それが最終的に経営効率のアップに繋がり、お客様にアビームコンサルティングの知見を共有できることにもつながっていると語っています。「今回SAP S/4HANAと SLES for SAP、SUSE Managerを採用して構築した基幹システムのノウハウも、今後お客様に還元させていただきたいと思います」(畠山氏)。

 

アビームコンサルティング株式会社について
アビームコンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、 BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約 4,500 名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
ホームページ:http://www.abeam.com/jp/

SUSEについて
SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、https://www.suse.com/ja-jp/ をご覧ください。

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