第2章 サポート用システム情報の収集

目次

2.1. Novell Support Linkの概要
2.2. Supportconfigの使用
2.3. Novellへの情報の送信
2.4. 詳細情報

概要

問題が発生した場合、supportconfigを使用してシステム情報を収集できます。このような情報には、現在使用されているカーネル、ハードウェア、RPMデータベース、パーティションなどが該当します。その結果は、Novellサポートセンタが問題を検知する上で役立ちます。supportconfigコマンドは、デフォルトでインストールされるsupportutilsパッケージ内で見つけることができます。

2.1. Novell Support Linkの概要

Novell Support Link (NSL)はSUSE Linux Enterprise Serverの新しい機能です。システム情報を収集し、その情報を別のサーバにアップロードして詳細な分析を行えるツールです。NovellサポートセンタはNovell Support Linkを使用して問題のあるサーバのシステム情報を収集し、その情報をNovell公開FTPサーバに送信します。収集されるシステム情報には、使用されている現在のカーネルバージョン、ハードウェア、RPMデータベース、パーティションなどが含まれます。その結果は、Novellサポートセンタが未解決のサービス要求を解決する上で役立ちます。

Novell Support Linkを使用するには、次の2つの方法があります。

  1. YaSTサポートモジュールを使用する。

  2. コマンドラインユーティリティsupportconfigを使用する。

YaSTサポートモジュールはsupportconfigを呼び出してシステム情報を収集します。

2.2. Supportconfigの使用

次のセクションではYaSTでコマンドラインを使用するsupportconfigの使い方と、その他のオプションについて説明します。

2.2.1. YaSTによる情報の収集

YaSTでシステム情報を収集するには、次の手順に従います。

  1. URL http://www.novell.com/center/eserviceを開き、サービス要求番号を作成します。

  2. YaSTを起動します。

  3. [サポート]モジュールを開きます。

  4. [Create report tarball]をクリックします。

  5. ラジオドボタンリストからオプションを選択します。この設定をテストしたい場合は、[Only gather a minimum amount of info]を使用します。[次へ]で続行します。

  6. 連絡先情報を入力します。ステップ 1で作成したサービス要求番号を[Novell社の11桁サービスリクエスト番号]とラベル付けされたテキストフィールドに入力します。[次へ]で続行します。

  7. 情報の収集が開始します。プロセスが完了したら、 [次へ]で続行します。

  8. データコレクションを確認します。[次へ]で続行します。

  9. tarballを保存します。Novellカスタマセンタへアップロードする場合は、[Upload log files tarball into URL]が有効になっていることを確認してください。[次へ]で操作を終了します。

2.2.2. Supportconfigの直接使用による情報収集

コマンドラインからsupportconfigを使用する場合は、次の手順に従います。

  1. シェルを開きrootになります。

  2. オプションなしでsupportconfigを実行します。デフォルトのシステム情報が収集されます。

  3. ツールが操作を完了するまで待機します。

  4. デフォルトのアーカイブ場所は、/var/log のファイル名形式 nts_HOST_DATE_TIME.tbzです。

2.2.3. 共通のSupportconfigオプション

supportconfigユーティリティは、通常、オプションなしで呼び出されます。supportconfig -hで、すべてのオプションを一覧表示するか、マニュアルページを参照してください。よくある使用事例については、以下のリストで簡単に説明します。

  • 収集される情報のサイズを削減するには、最小オプション(-m)を使用します。

    supportconfig -m
  • 出力に追加連絡先情報を含めます(1行で)。

    supportconfig -E tux@example.org -N "Tux Penguin" -O "Penguin Inc." ...
  • トラブルシューティング時には、現在作業中の問題のある領域についてのみ、情報を収集したい場合があります。たとえば、LVMに問題があり、最近デフォルトのsupportconfig出力に問題が見つかった場合です。変更を終えたら、現在のLVMの情報を収集する必要があります。supportconfigとLVMの最低限の情報のみを収集するには以下を使用します。

    supportconfig -i LVM

    完全な機能リストを見るには、次を実行します。

    supportconfig -F

2.3. Novellへの情報の送信

システム情報をNovellへ送信するには、YaSTサポートモジュールまたはsupportconfigコマンドラインユーティリティを使用できます。サーバに問題がありNovellのサポートを希望する場合、サービス要求を開いてサーバ情報をNovellに送信する必要があります。YaSTとコマンドラインの両方の方法について説明されています。

手順2.1 YaSTを使用したNovellへの情報の送信

  1. URL http://www.novell.com/center/eserviceを開き、サービス要求番号を作成します。

  2. 11桁のサービス要求番号を記入します。次の例ではサービス要求番号が12345678901であると想定しています。

  3. YaSTサポートモジュールウィンドウで、[レポートtarアーカイブを作成]をクリックします。

  4. [Use custom]ラジオボタンを選択します。[次へ]で続行します。

  5. 連絡先情報を入力し、[Novell 社の11桁サービスリクエスト番号]を入力して、NovelllのアップロードターゲットのURLを含めます。

    [次へ]で続行します。情報の収集が開始します。プロセスが完了したら、 [次へ]で続行します。

  6. データのコレクションを確認し、Novellにアップロードされたtarballから除外したいファイルがあれば[データから削除]を使用して削除します。[次へ]で続行します。

  7. デフォルトではtarballのコピーが/rootに保存されます。前述したNovellアップロードターゲットの1つを使用していることを確認し、[URL にログファイルのtarアーカイブをアップロード]が有効になっていることを確認してください。[次へ]をクリックして完了します。

  8. [完了]をクリックします。

手順2.2 supportconfigを使用したNovellへの情報の送信

  1. URL http://www.novell.com/center/eserviceを開き、サービス要求番号を作成します。

  2. 11桁のサービス要求番号を記入します。次の例ではサービス要求番号が12345678901であると想定しています。

  3. インターネット接続のあるサーバの場合

    1. デフォルトのアップロードターゲットを使用するには、次を実行します。

      supportconfig -ur 12345678901
    2. 安全なアップロードターゲットには、次を1行で使用します。

      supportconfig -r 12345678901 -U  'https://secure-www.novell.com/upload?appname=supportconfig&file={tarball}'
  4. インターネット接続のないサーバの場合

    1. 次を実行します。

      supportconfig -r 12345678901
    2. 手動で/var/log/nts_SR12345678901*tbztarball をNovellのFTPサーバ (ftp://ftp.novell.com/incoming) にアップロードします。

    3. サービス要求URL http://www.novell.com/center/eserviceを使用してtarballをサービス要求に添付することもできます。

  5. tarballが ftp://ftp.novell.com/incomingディレクトリにある場合は、自動的にサービス要求に添付されます。

2.4. 詳細情報

システム情報の収集の詳細については、次のドキュメントを参照してください。