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SUSE Linux HAE 構築例

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環境

SUSE Linux Enterprise High Availability Extension 11
SUSE Linux Enterprise High Availability Extension 12

概要

SUSE Linux Enterprise High Availability Extension (HAE)では、Webサイト、データベース、ファイルシステム等のクラスタリソースを監視・制御し、システムの高可用性を実現します。

解決策

以下は、簡易版になりますが、Apache2をクラスタリソースとして使用した場合のSUSE Linux HAE の構築例になりますので、ご参考ください。

構成例:
- Node#1 192.168.124.21
- Node#2 192.168.124.22

前提:
手順例では、以下の作業が両ノードですでに実施済であることを前提としています。
- Apache2をインストールし、両ノードのWebサイトにアクセスできる状態
- NTPの設定
- SUSE Linux HAEを以下のダウンロードサイトから入手し、アドオン(YaST2>ソフトウェア>アドオン製品)でインストール
https://download.suse.com/index.jsp

手順例:

  1. Node#1とNode#2の/etc/hostsファイルに両ノードのホスト名とIPアドレスを記述


  2. Node#1で最初のクラスタノードを設定
    ※ここの手順ではデフォルトの設定で実施
     sshキー等の対処を求められる場合は適宜実施

    設定例)
    # sleha-init
    :
    Network address to bind to (e.g.: 192.168.1.0) [192.168.124.0]
    Multicast address (e.g.: 239.x.x.x) [239.96.212.58]
    Multicast port [5405]
    :
    Do you wish to use SBD? [y/N]
    :
    Enabling hawk service
    HA Web Konsole is now running, to see cluster status go to:
    https://192.168.124.21:7630/
    Log in with username 'hacluster'
    Enabling openais service
    Waiting for cluster........done
    Loading initial configuration
    Done (log saved to /var/log/sleha-bootstrap.log)

    上記のようなメッセージが表示されれば設定完了

  3. Node#2で既存のクラスタにノードを追加
    ※sshキー等の対処を求められる場合は適宜実施

    設定例)
    # sleha-join
    :
    IP address or hostname of existing node (e.g.: 192.168.1.1) [] 192.168.124.21 <--- Node#1のIPアドレス
    :
    Enabling hawk service
    HA Web Konsole is now running, to see cluster status go to:
    https://192.168.124.22:7630/
    Log in with username 'hacluster'
    Enabling openais service
    Waiting for cluster...done
    Done (log saved to /var/log/sleha-bootstrap.log)

    上記のようなメッセージが表示されれば設定完了

  4. crm statusコマンドでnode#1とnode#2のホスト名がonlineの状態で表示されていることを確認
    # crm status
    :
    Online: [ node#1 node#2 ]

  5. クラスタリソースを設定

    クラスタリソースは、HAWK(HA Web Konsole) のGUIを使って設定できますが、ここでは、crmコマンドを使った設定例をご紹介します。

    設定例)

    Node#1にログインし、以下を実行します。

    STONITH無効化
    # crm configure property stonith-enabled="false"

    Node#1とNode#2の仮想IPとして"192.168.124.23"を割り当てる。
    # crm configure primitive vip_apache ocf:heartbeat:IPaddr2 params \
    ip="192.168.124.23" cidr_netmask="24" lvs_support="false" \
    op start timeout="20" op stop timeout="20" \
    op monitor interval="10" timeout="20"

    ※上記を設定することで、指定したIPアドレスを仮想IPとしてWebアクセスが可能

    Apache2リソース登録
    ※ここでは、httpdを監視
    # crm configure primitive apache ocf:heartbeat:apache params \
    httpd="" \
    op start timeout="40" op stop timeout="60" \
    op monitor interval="10" timeout="20"

    グループ登録
    # crm configure group ha-test vip_apache apache

  6. テスト

    実施例)

    Node#1のHAWKにアクセスし、各ノード、クラスタリソースがグリーンの状態であることを確認します。

    https://192.168.124.21:7630/   
    ※Username: hacluster Password: linux(デフォルト)

    また、上記のHAWKを参照しながら、以下のコマンドを実行し、状態の変化を確認することも可能です。

    フェールオーバ
    # crm resource move ha-test Node#2 force
    ※フェールオーバ操作による警告で"WARNING: Creating rsc_location constraint ... "のメッセージが表示されますが、この操作により、ノードが切り替わることをHAWKで確認します。

    グループ(ha-test)の停止・起動
    # crm resource stop ha-test
    # crm resource start ha-test

    リソースに三角!マーク(警告)が付いてリソースの起動に失敗する場合などにクリーンアップ
    # crm resource cleanup apache Node#2

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  • ドキュメント ID:00100025
  • 作成年月日:04-DEC-15
  • 修正年月日:08-DEC-15
    • SUSESUSE Linux Enterprise High Availability Extension 11
      SUSE Linux Enterprise High Availability Extension 12

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