SLES11 SP(Service Pack)のアップグレード方法

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環境

SUSE Linux Enterprise 11

概要

SLES11 SP(Service Pack)のアップグレード方法について知りたい。

解決策

SLES11 SP(Service Pack)のアップグレードは、インストールメディアやYast wagonなどでも可能ですが、ここでは、zypperコマンドによるアップグレード方法をご紹介します。

以下は、zypperコマンドを使ってSLES11 SP3からSLES11 SP4へアップグレードする手順例になります。

手順例)

  1. SLES11 SP3に最新パッチを適用

    # zypper ref -s
    # zypper update -t patch
    # zypper update -t patch
     ※"Nothing to do"(何もすることがありません)と表示されれば、ステップ2.へ

  2. システムを再起動

  3. アップデートチャネルを取得

    # zypper se -t product | grep -h -- "-migration" | cut -d\| -f2
    # zypper in -t product SUSE_SLES-SP4-migration
    # suse_register -d 2 -L /root/.suse_register.log
    # zypper ref -s
    # zypper lr  
     ※表示されたリストのSLES11-SP4-Pool、SLES11-SP4-Updatesが「有効(Enabled)」が"はい"(Yes)になっているか確認します。
     有効になっていない場合は、以下のコマンドで有効にします。
     # zypper mr --enable SLES11-SP4-Pool
     # zypper mr --enable SLES11-SP4-Updates

  4. アップグレード(最小マイグレーション)

    # zypper dup --from SLES11-SP4-Pool --from SLES11-SP4-Updates  
     ※zypper dup は、--fromで指定したチャネルを使って、SLES11 SP3からSLES11 SP4へアップグレードします。  
    なお、チャネルは、適宜更新されますが、最新パッチの修正が含まれていない場合がありますので、必ずしも最新であるとは限りませんのでご注意ください。

  5. 最新パッチを適用(完全マイグレーション)

    # zypper update -t patch
     ※完全マイグレーションにしない場合は、このステップはスキップします。
     ※ステップ4.の最小マイグレーション時にすでに最新になっている場合は、"Nothing to do"(何もすることがありません)と表示されます。

  6. アップグレード後、製品を再登録

    # suse_register -d 2 -L /root/.suse_register.log

  7. システムを再起動

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  • ドキュメント ID:00100019
  • 作成年月日:16-SEP-15
  • 修正年月日:16-SEP-15
    • SUSESUSE Linux Enterprise 11

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