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SLES12 SP(Service Pack)のアップグレード方法

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環境

SUSE Linux Enterprise 12

概要

SLES12 SP(Service Pack)のアップグレードは、インストールメディアなどでも可能ですが、ここでは、zypperコマンド(オンラインアップデート)によるアップグレード方法をご紹介します。 以下は、zypperコマンドを使ってSLES12(SPなし)からSLES12 SP1へアップグレードする手順例になります。

手順例)

■前提
対象サーバがSCC(SUSE Customer Center)に登録済みであること。

確認方法:

  1. https://scc.suse.com/loginへログイン   
    ※ログインユーザ ... 対象サーバをSCC登録した際に指定したemailアドレスのユーザ
  2. 「システム」を選択
    ※対象ホスト名が表示されていることを確認

アクティベーションコード登録方法:
対象サーバで以下を実行します。
# SUSEConnect -r <アクティベーションコード> -e <emailアドレス>

■アップグレード手順例

  1. 最新パッチを適用
    # zypper ref -s
    # zypper update -t patch
    # zypper update -t patch
    ※"Nothing to do"(何もすることがありません)と表示されるまで、繰り返し実行。

  2. いったんOSを停止し、再起動

  3. migrationパッケージの確認
    # rpm -qa | grep migration
    yast2-migration-3.1.0.12-3.1.noarch
    zypper-migration-plugin-0.9-13.1.noarch

    上記パッケージがインストールされていることを確認。
    migrationパッケージがインストールされていない場合は、以下を実行。
    # zypper in zypper-migration-plugin

  4. アップグレード
    # zypper migration
    (中略)
    Available migrations:
      1 | SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1 x86_64
    [num/q]:1 <-- 1を入力
    (中略)
    Disable obsolete repository SLES12-12-0 [y/n] (y):(そのままリターン)
    (中略)
    Continue? [y/n/? shows all options] (y): (そのままリターン)

  5. いったんOSを停止し、再起動

  6. OS起動後、rootユーザでログインして、SLES11 SP1へアップグレードできたことを確認
    # cat /etc/SuSE-release
    SUSE Linux Enterprise Server 12 (x86_64)
    VERSION = 12
    PATCHLEVEL = 1 <--- SP1を示す


■補足
SLES11 SP3またはSP4からのSLES12 SP1への直接アップグレードは、DVD 1を使って可能です。詳しくは以下をご参考ください。

参考:
Supported Methods for Upgrading SUSE Linux Enterprise
https://www.suse.com/documentation/sles-12/singlehtml/book_sle_deployment/book_sle_deployment.html#sec.update.sle12

Upgrading Manually from SLE 11 SP3 to SLE 12 SP1, Using an Installation Source
https://www.suse.com/documentation/sles-12/singlehtml/book_sle_deployment/book_sle_deployment.html#sec.update.sle12.manual

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  • ドキュメント ID:00100047
  • 作成年月日:04-OCT-16
  • 修正年月日:04-OCT-16
    • SUSESUSE Linux Enterprise 12

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