新しい SAP HANA as-a-Service プラットフォームである iHANA に最大のパフォーマンスと信頼性を提供するため、iSphere Technologies では、SUSE® Linux Enterprise Server for SAP Applications を実行する SAP HANA 用に、 FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX を選択しました。 iSphere Technologies では、スケールメリットを活用して、関連する運用コストや設備投資を発生させることなく、お客様にハイエンドのインメモリアーキテクチャのメリットを提供しているため、より効率的かつ経済的なビジネス運営が実現します。

概要

2012 年に設立され、南アフリカのミッドランド の キ ャ ラ ミ に 本 社 を 置 く iSphere Technologies は、主要なマネージドサービスプロバイダです。同社の包括的な製品やサービスには、SAP ビジネスシステムのホスティングのほか、バックアップサービス、データリカバリサービス、ビジネス継続性サ ー ビ ス な ど が あ り ま す。iSphere Technologies は、SAP、富士通、Microsoft、Brocade、Netapp、VMware、Veeam などのグローバルなエンタープライズテクノロジ企業と提携しており、南アフリカのお客 様 に 対 し て キ ャ リ ア グ レ ー ド の ホ スティングサービスやアグリゲーションサービスを提供しています。

課題

南アフリカ全土でさまざまな企業が、ビジネスデータを活用して、スマートで迅速な意思決定を実現するとともに、基幹 OS の速度と信頼性を向上させる方法を探しています。常時稼働のビジネスを確立するためのプレッシャーと分析の需要の両方が高まっているほか、基盤となる IT インフラの需要も高まっているため、多数の企業がコストや複雑さを抑制する方法として、クラウドに注目しています。

iSphere Technologies の最高経営責任者 (CEO) である Hilgardt Cloete 氏は、次のように述べています。「マネージドサービスモデルは、その成熟により、企業にとっての魅力が増しています。システムやストレージ、ネットワーキングインフラへの設備投資に加え、プラットフォームを管理し、維持するための多額の運用コストを不要にすることにより、企業は投資を中核技術に振り替えることができます」

「弊社のお客様の多くは、健全な収益性を維持するためにはプロセスやコストの厳格な管理が必要な競争の激しい業界に身を置いており、SAP ビジネスシステムを使用して、複雑なエンドツーエンドのワークフローを管理しています」

「SAP の長期にわたるユーザとして、弊社のお客様は、エンドユーザアプリケーションの応答時間を短縮し、使いやすいビジネスインテリジェンスを提供できる SAP HANA の可能性にすぐに気付きました。当初、HANA はレポーティングと分析を高速化する手段として導入されましたが、現在では多くの企業が SAP アプリケーション環境全体を SAP HANA プラットフォームに移行することを選択しています」

「お客様にエンタープライズクラスの SAP HANA 環境のメリットを提供する貴重な機会を見い出すことができました。特に、リアルタイムの SAP S/4HANA ERP スイートを活用して、戦略的な意思決定を迅速化し、拡充することができました。弊社では、SAP ユーザが SAP HANA をサービスとして使用できるよう、クラウドベースの配信モデルを作成することを決定しました。さらに、スケールメリットを活用することにより、中小規模企業に対し、導入のハードルを下げられることが分かりました。これは、SAP ソリューションを一度も使用したことのない企業も含まれます」

「弊社の評価では、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications は SAP HANA 環境で、卓越した信頼性とパフォーマンスを実現しています」

SUSEソリューション

新しい SAP HANA as-a-Service プラットフォームである iHANA に最大のパフォーマンスと信頼性を提供するため、iSphere Tech-nologies で は、FlexFrame Orchestrator を使用する SAP HANA 環境用に、Fujitsu Integrated System PRIMEFLEX を選択しました。

「富士通を選択した理由は、同社がマルチテナントの仮想化された SAP 環境向けにビルトインサポートを提供する唯一のベンダだったためです」と、iSphere Technologies の技術ディレクター、Ludi Nel氏は述べています。「Fujitsu FlexFrame Orchestrator ソフトウェアを使用することで、SAP アプリケーション、データベース、SAP HANA プラットフォームを 1 つの画面で管理できるようになったため、お客様の複雑な環境を管理するために必要な時間とスタッフの数を大幅に削減できました。また、FlexFrame Orchestrator によって、物理リソースと仮想リソースの両方にSAP コンポーネントを動的に導入できるため、 お 客 様 か ら の 新 た な サ ービスの需要にすばやく効率的に対応できる柔軟性を獲得できました」

「さらに良いことに、PRIMEFLEX for SAP Landscape は SAP との緊密な連携のもとに設計されているため、プラットフォームが SAP HANA 環境にとって最適な選択であるという自信を持つことができました。実際に、サーバ、ストレージ、ネットワーキングに加え、富士通、NetApp、および VMware ソフトウェアを含むすべてのシステムとソフトウェアが事前に統合およびテストされているため、迅速でセキュアな、低リスクのインフラ導入を実現できます」

Hilgardt Cloete 氏はさらに述べます。「弊社は、富士通のシステムについては豊富な経験があり、長年にわたり同社とはローカルとグローバルの両面で強力な関係を築いてきました。弊社の経験では、富士通のサポートは卓越しており、ローカルで解決できない問題は、適切な部門にすばやくグローバルにエスカレーションされます。富士通との長年にわたる良好な関係と、同社の SAP インフラ分野における市場トップクラスの地位により、富士通の製品は弊社の新しい iHANA 製品にとって最適の選択肢となっています」

SAP HANA as-a-Service 環境の目指すパフォーマンスと安定性を提供するため、 iSphere Technologies は SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications を選択しました。SAP ソフトウェア向けにチューニングされている SUSE OS の専用更新チャネルでは、すべてのパッケージが SAP ソフトウェアのパフォーマンス、セキュリティ、安定性の問題について事前にテストされています。期待される基準に満たない点はすべて、配布のメインブランチの更新チャネルにプッシュされる前に修正され、厳格に再度テストされます。

「SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications は、Red Hat Enterprise Linux に比べさまざまな利点があります」と、 Ludi Nel 氏は述べます。「弊社の評価では、 SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications は SAP HANA 環境で、卓越 した信頼性とパフォーマンスを実現しています。さらに、SAP 固有の SUSE ソリューシ ョ ン が SUSE Linux Enterprise High Availability Extension に完全統合されているため、Red Hat Enterprise Linux よりもシンプルかつ高いコスト効率で、お客様のミッションクリティカルなデータで 99.999% の可用性を実現できることが分かりました」

SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications は、SAP に最適な開発プラットフォームであるため、iSphere Technologiesは自信を持って迅速かつ簡単に導入できました。

「SUSEとSAPの強力な戦略的パートナーシップは、両社のソフトウェアの緊密な統合に表れています」と、Hilgardt Cloete 氏は述べます。「同様に、SUSE と富士通のパートナーシップも非常に戦略的であるため、弊社の環境にあるすべてのソフトウェアコンポーネントの間の統合も、スタックを通じて一貫して実現されています」

「 た と え ば、FlexFrame Orchestrator はSUSE Manager に直接接続されているため、複数のシステム間の切り替えを必要とせず、SAP アプリケーションイメージをプロビジョニングおよび導入し、基盤 OS を管理できます。管理の効率性を考えると、SUSE および SAP ソフトウェアを富士通のシステムと組み合わせるのが、成功への近道です」

2 年にわたる詳細な計画と調査プロセスを経て、iSphere Technologies は新しい iHANA 製 品 を サ ポ ー ト す る す べ て の ソ リ ュ ーションを選択しました。2015 年 6 月に、同社はプラットフォームの導入を進めることを決定しました。2016 年 2 月末には、同社は新しい iHANA 製品の稼働を開始しました。

「プロジェクトの計画フェーズとブループリントフェーズに投じた時間のおかげで、導入はスムーズに行われました」と、Hilgardt Cloete 氏 は 述 べ て い ま す。「Fujitsu Integrated System PRIMEFLEX for SAP HANA と SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications の導入はわずか 2 カ月半ですべてが完了しました。物理システムの導入にかかった期間はそのうちのわずか 2 週間です」

現在、iSphere Technologies のすべてのお客様が SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications 11 SP4 を実行しており、 2016 年 8 月 時 点 で、 同 社 は SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications 12 をサポートする予定となっています。

iSphere Technologies の IT サポートスペシャリストである Pieter Smit 氏は、次のように述べています。「導入プロセスの間中、指導と支援を行うためにドイツからやって来た SUSE のエキスパートチームと緊密に連携しました。弊社のこれまでの社内経験は、Microsoft 製品を中心としたものであり、エンタープライズ Linux の導入を進めるには、短期間で多くを学ぶ必要がありました。しかし、SUSE のチームによるサポートのおかげで、すばやく必要な情報を得ることができました」

「現在は、Linux を快適に使用しています。一度稼働すると、きわめて高い安定性を見せ、管理や保守がほとんど必要ありません。他の OS の使用経験と比べて、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications は非常に安定しているため、意識することもなくなり、付加価値サービスの開発に集中できます」

iSphere Technologies では、iHANA ブランドで 2 種類の SAP HANA ソリューションを提 供 し て い ま す。1 つ は、 お 客 様 が SAP HANA のインストールを完了させるために必要な OS、データベース、ネットワーキングコンポーネントを含むマネージドサービスソリューションです。もう1つのソリューションとしては、SAP HANA をすぐに稼働可能なサービスとして提供しています。同社は市場に 2 つのルートを有しており、ソリューションを直接お客様に提供するとともに、ビジネスパートナー経由のホワイトラベルサービスとして提供しています。

「お客様固有のビジネス要件に応じて、SAP HANA の PaaS (Platform-as-a-Service)  SaaS (Software-as-a-Service) の 2 つの オ プ シ ョ ン を 提 供 し て い ま す 」 と、 Hilgardt Cloete 氏 は 言 い ま す。「SaaS (Software-as-a-Service) オ プ シ ョ ン は、SAP HANA の導入を大幅に簡素化し、これまではこうしたインメモリプラットフォームを活用できなかった中小規模企業も手の届くコストで提供しています」

Ludi Nel 氏はさらに付け加えます。「iHANAソリューションのすべてに高可用性が標準で組み込まれているほか、すべての運用システム用にコールドディザスタリカバリ機能 が 組 み 込 ま れ て い ま す。Fujitsu FlexFrame Orchestrator により、お客様は SAP HANA 環境のスナップショットを取得できるため、パッチ適用などのルーチンタスクに便利です。お客様はパッチをスナップショットに適用し、テストして、準備ができたらパッチ適用済みのイメージを環境全体に適用できます。そのため、他のサービスと比べて、保守の所要時間がはるかに短く済みます。

結果

富士通と SUSE のソリューションを SAP HANA プラットフォームの中心として使用することで、iSphere Technologies はインメモリ ERP と分析をマネージドサービスとして提供するという目標を達成しています。

「SAP HANA 専用のオンプレミス環境を実行する場合と、ソリューションをサービスとして利用できる場合のコストの差は非常に大きく、iHANA は南アフリカ市場に対し、すでに破壊的とも言える影響を及ぼしています」と、Hilgardt Cloete 氏は言います。

「iHANA のリリース初日から、新しいプラット フ ォ ー ム で 12 社 の お 客 様 が SAP HANA を稼働させています。このプラットフォームはリリースしてまだ 4 カ月足らずであるにもかかわらず、次の 4 カ月でこのプラットフォームを使用するお客様の数は 2 倍になると見込んでおり、わずか 9 カ月で 4 倍になると予測しています。現在の顧客ベースでは、約 40% がオンプレミス環境からマイグレートし、20% が他のプロバイダにホスティングを依頼しており、残りの 40% が初めて SAP を導入しました。

「スケールメリットを活用することで、お客様は通常かかる運用コストや設備投資を必要とせず、ハイエンドアーキテクチャのすべての利点を達成できます。全体として、弊社のお客様は、これまでよりもはるかに速くコアプロセスを実行し、レポート作成を実行できるため、業務の効率性が向上するとともに、十分な情報に基づいて迅速な意思決定を下すことができます」

iHANA ソリューションの需要が増えるにつれ、iSphere Technologiesはプラットフォームをスケールアウトして、南アフリカ全体のお客様にサービスを提供する準備を整えています。

「数カ月後に iHANA プラットフォームに移行すべく取り組みを進めているお客様もすでにあり、プラットフォームの評判が高まるにつれ、お客様が増えると予測しています」と、Ludi Nel 氏。

「弊社では SAP HANA 環境の要件に合わせて事前設定された完全仮想化インフラを活用しているため、ハードウェアを交換することなく迅速に拡張できます。これは、弊社のビジネスを成長させるうえで欠かせない利点となります。キャパシティプランニングについては、富士通と緊密に連絡を取っており、進化する要件に合わせて追加の SAP HANA ノードを迅速に統合できるようサポートを得ています」

iSphere Technologies は現在、お客様や見込み客にクラウド内の SAP HANA へのコスト効率の高いルートを提供しています。これは、すぐに移行する準備ができていない場合でも同様です。

「iHANA 製品の独自性は、お客様が SAPR/3 から弊社のマネージドサービスプラットフォームにマイグレートし、後で環境をギガビットイーサネット接続経由で SAP HANA プラットフォームに変換できる機能です。これは、高速でリスクの発生しないプロセスです」と、Ludi Nel 氏は言います。

SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications は、iSphere Technologies に対し、マルチテナントの iHANA 製品を推進するために必要な安定性とコスト効率の高いセキュアなプラットフォームを提供しています。

Hilgardt Cloete 氏は次のように述べています。「弊社は、これまでエンタープライズクラスのインメモリソリューションに手が届かなかった企業に対し、SAP HANA を提供しています。これにより、そうした企業がビジネスデータを活用してよりスマートで迅速な意思決定を下せるようになるとともに、業務を効率化できます。iHANA ソリューションにはすでに大量の需要があり、富士通、SAP、SUSE との緊密な連携を継続することで、弊社はビジネスを継続的に成長させる確固たる地位を確立しています」