SUSE、クラウドネイティブなコンテナ化アプリケーションのプラットフォームを提供し、企業のハイブリッド/マルチクラウドへの移行を促進

June 25, 2019


SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 1が世界初のマルチモーダルOSをさらに進化させ、企業の継続的な革新、競争、成長を可能に

中国、上海(Open Source Summit 2019)

企業は、現在および将来のニーズをサポートするためにIT環境のトランスフォーメーションを推進しています。SUSE®は、SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 1のリリースにより、従来型と拡大中のコンテナ化ワークロードの両方に最適な基盤を提供します。

 

DevOpsアプローチの一環として、企業はクラウドネイティブなマイクロサービスベースのアプリケーションを設計、デプロイ、および実行する機能を求めています。エッジからオンプレミス、ハイブリッドからマルチクラウド環境まで、セキュアなアジャイル開発とデプロイを可能にするKubernetesなどのオーケストレーションツールを使用して、最新のコンテナ化されたアプリケーションを配信する必要があります。同時に従来型のシステムは、データベースやERPシステムなどのミッションクリティカルなワークロードをホスティングする目的で広範に使用されています。今日の企業は、マルチモーダルなワークロードを実行するマルチモーダルITインフラストラクチャを導入しています。SUSE Linux Enterpriseは、従来型システムとクラウドを連結する世界初のマルチモーダルオペレーティングシステムとして、企業が継続的に革新し、競争し、成長することを可能にします。

 

SUSEのエンジニアリング、プロダクトおよびイノベーション担当プレジデントであるトーマス・ディ・ジアコーモ(Thomas Di Giacomo)は、次のように述べています。「SUSE Linux Enterpriseは、マルチモーダルITを簡素化し、従来のITインフラストラクチャをより効率的にし、開発者にとって魅力的なプラットフォームを提供します。その結果、組織は核となるオンプレミスおよびパブリッククラウド環境全体でビジネスクリティカルなワークロードを容易に導入し移行することができます。SUSEは、オープンなオープンソースアプローチにより、お客様が望むパートナーおよびベンダーと連携することで混乱を最小限に抑えながら、ビジネスニーズを満たすためのシステムを革新し進化させていきます。」

 

SUSE Linux Enterprise 15 SP1は、ワークロード最適化、データセキュリティ、ダウンタイム短縮などのビジネスに不可欠な性能を強化させながら、共通コードベース、モジュール型、およびコミュニティ開発の基本原則を揺るぎないものにすることによって、マルチモーダルOSモデルを進化させます。SUSE Linux Enterprise 15 SP1の主な特徴は次のとおりです。

 

  • コミュニティLinuxからエンタープライズLinuxへのより迅速で容易な移行 - 開発者と運用担当者は、数回クリックするだけでopenSUSE LeapシステムからSUSE Linux Enterprise Serverへの移行が完了します。組織は、機能が非常に豊富なSUSE Package Hubからも恩恵を受けることができます。Package Hubは、コミュニティがエンタープライズプラットフォームで最高クラスのアプリケーションを構築する到達地点になりつつあります。これにより、本稼働システムに対するエンタープライズサポートのメリットがコミュニティのopenSUSE Leap開発システムにもたらされます。
  • エッジからHPCワークロードへのサポートの強化- Service Pack1では、SUSE Linux Enterprise Server for Arm 15によりサポートされるSystem-on-Chip (SoC)プロセッサオプションの数を2倍に増やしました。これにより、ストレージや64ビットArmサーバ上の産業オートメーション用アプリケーション、およびInternet of Things(IoT)デバイスに対するサポートが拡大されます。64ビットRaspberry Piデバイスに対しては、フルHDMIのオーディオとビデオをサポートし、インストールを高速化するISOイメージを提供します。

 

Armのインフラストラクチャ事業部でマーケティング担当バイス・プレジデントを務めるモハメド・アワド(Mohamed Awad)氏は、次のように語っています。「Armサーバ市場は、ソリューションプロバイダーにとって多様性と選択肢が継続して拡大しており、IoTからHPCまで幅広いワークロードの革新を可能にしています。当社は、SUSE Linux Enterprise Server for ArmのリリースにおいてSUSEと協業することにより、エンタープライズクラスのパフォーマンスと信頼性を備えたArm®Neoverse™ソリューションのさらなる革新と成長の機会を拡大しています。」

 

  • ワークロードを最適化しデータ遅延時間を最小に- 以前発表されたIntel Optane DCパーシステント・メモリと、第2世代のIntel Xeonスケーラブルプロセッサ上のSUSE Linux Enterprise Serverで実行されるソリューションにより、企業は、インフラストラクチャと管理にかかるコストを抑えながら、スピードと俊敏性を高めることで、膨大なデータ量の増加という課題に対してより的確に対応できるようになります。

 

  • ハードウェアベースのデータセキュリティの向上- Service Pack1は、AMDのSecure Encrypted Virtualization (SEV)テクノロジーを完全にサポートしています。SUSE Linux Enterprise Server 15の開発者向けプレビューとして最初に利用可能になったSEVは、ゲスト仮想マシンを暗号化されたメモリで実行することを可能にし、ハイパーバイザからのメモリスクレイピング攻撃を防御します。SP1はシステムメモリの暗号化に単一の鍵を使用するAMD Secure Memory Encryption(SME)もサポートします。

 

AMDのデータセンターエコシステム&アプリケーションエンジニアリング担当コーポレート・バイス・プレジデント兼最高技術責任者であるラフ・ナンビア(Raghu Nambiar)氏は、次のように述べています。「SEVは卓越した技術です。SEVを使用すると、パブリックおよびプライベートクラウドのインスタンスのゲストは、自分のプライベートデータがプライベートのまま確実に維持されているという安心感を得ることができます。セキュリティが極めて重要な世界において、SEVは使用中のデータに対してハードウェアアクセラレーションによるメモリ暗号化を提供します。SUSE Linux Enterprise 15 SP1でのSEVサポートは、今日のワークロードのセキュリティを強化するのに役立ちます。」

 

  • アップデート時のダウンタイムの短縮- トランザクションアップデート機能(Service Pack 1のテックプレビュー機能)により、メンテナンスウィンドウを短縮し、本稼働環境におけるアップタイムを増加することができます。
  • 強化されたModular+によるインストールの簡素化- SUSE Linux Enterprise 15で導入されたUnified Installerにより、お客様はSUSE製品を簡単にインストールすることができます。SUSE Manager、SUSE Linux Enterprise Real Time、SUSE Linux Enterprise Point of Serviceなど、多くのポートフォリオ製品のインストーラーとして使用できます。

 

拡大を続けるSUSE Linux Enterpriseエコシステム

SUSE Linux Enterprise Server 12および15では、約3,300のソフトウェアアプリケーションが認定されています。認定アプリケーションの多様性は、企業が実行するマルチモーダルワークロードがいかに広範に及んでいるかを実証してしています。昨年におけるこれらの新しい認定製品の内訳は、ソフトウェアストレージ(16%)、管理ソフトウェア(15%)、エンタープライズリソース管理アプリケーション(11%)、ホスピタリティ&ツーリズムソフトウェア(10%)、セキュリティソフトウェア(9%)となっています。残りの40パーセントには、データ管理ソフトウェア、CRMアプリケーションなどが含まれています。

 

ApiOmatのコンサルタントであるマイケル・ライスラー(Michael Reiserer)氏は、次のように述べています。「ApiOmatは、SUSE Linux Enterprise Server 15と共に、企業が独自のデジタルサービスを構築し革新を加速するためのプラットフォームを提供しています。LDAP、JDBC、SAMLなどのすぐに使えるコネクタのおかげで、レガシーITアプリケーションを簡単に接続できるため、開発作業を大幅に削減することが可能になりました。SUSEのマルチモーダルOSプラットフォームを使用することで、企業は特定のエンタープライズシステムやクラウドサービスに依存しないアプリケーションを開発することができます。」

 

McObjectのCEOであるスティーブ・グレイブス(Steven Graves)氏は、次のように述べています。「SUSEには強力な市場プレゼンスと強固な顧客基盤がありますので、McObjectにとってSUSE Linux Enterprise Server 15の認定を得ることは極めて重要でした。SUSE Linux Enterprise Server 15の環境は非常に安定しているため、eXtremeDBの認定は簡単に取得することができました。すべてのプロセスが迅速かつシンプルに実行されました。」

 

SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 1の詳細については、この SUSEブログ および suse.com/server をご参照ください。

 

SUSEについて

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性の高いソフトウェアデファインドインフラストラクチャとアプリケーションデリバリソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、25年以上の歴史を誇り、これを支える製品とサポートは、お客様企業が複雑なシステムを管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、お客様が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については

suse.com をご覧ください。

 

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