SUSE、「SUSE OpenStack Cloud 7」の提供を開始、ソフトウェア定義型インフラストラクチャで俊敏性とイノベーションを実現

November 17, 2017


OpenStack Newtonをベースに、DockerのフルサポートとCaaS機能を提供

BARCELONA, Spain (OpenStack Summit)

SUSE®は本日、IaaS(Infrastructure-as-a-Service)のプライベートクラウドを構築するための、エンタープライズ向けOpenStackプラットフォームの最新版となる「SUSE OpenStack Cloud 7」を発表しました。最近リリースされたOpenStack NewtonをベースとしたSUSE OpenStack Cloud 7は、新たなContainer-as-a-Service機能に加え、無停止アップグレード機能を採用することで、ダウンタイムとサービスの中断を回避します。こうした強化機能により、顧客企業は、イノベーションを加速させると同時に、俊敏性を高め迅速に価値を提供できるようになり、今日の次々に変化するビジネス環境の課題を克服できます。

SUSEのソリューション戦略担当バイスプレジデントであるジョセフ・ジョージ(Joseph George)は、次のように述べています。「SUSEはOpenStackの価値を余すところなく引き出しています。これにより、お客様は進化(Evolution)と改革(Revolution)を融合させて、ソフトウェア定義型インフラストラクチャを構築し、自社のビジネスを発展させることができます。クラウドネイティブの新しいワークロードの開発において、コンテナやDevOpsといった、急速に進化する技術トレンドをお客様が最大限に活用できるよう支援することで、SUSE OpenStack Cloudは独自のポジションを確立しています。このほか、よりミッションクリティカルなワークロードをクラウドへ移行させることも可能です。SUSEはお客様にとって最高のテクノロジーを導入し、SUSE OpenStack Cloudを最も迅速に導入・構成・管理可能なソリューションとすることで、実際の業務でいち早くメリットを実現して頂けるよう取り組んでいます。」

米調査会社Forrester Research社の上級アナリストであるポール・ミラー(Paul Miller)氏とローレン・ネルソン(Lauren Nelson)氏は、次のように記しています。「官公庁、映画・メディア、小売、金融・保険、消費財、製造など、各業界のCIOは、自社のビジネスの戦略的要件に応えるOpenStackベースのクラウドの採用を進めるため、評価やパイロット・テストの段階を踏まえている状況です。」調査レポートの前半では、OpenStackに関して以下のような記述*も見られました。「CIOにとって信頼できるプラットフォームであり、これを活用することで、革新性と俊敏性に優れた企業体質を実現し、進化する顧客ニーズに真摯に対応するために必要な変革を推し進めることが可能です。」

SUSE OpenStack Cloud 7の拡張機能は、以下の通りです。

• OpenStack Magnumの統合によって提供される、コンテナのオーケストレーションのフレームワークとしてKubernetesを使用し、Dockerをフルサポート。Container-as-a-Service機能を通じ、これまでにない画期的なクラウドネイティブのワークロードとアプリケーションを設計・構築し、DevOpsのプロセスと環境をサポートできます。

• 無停止アップグレード機能の提供により、最新のOpenStackリリースへの移行時に経験する、ダウンタイムとサービスの中断を回避します。

• コントロールプレーンと演算ノード用の既存のHAサポートを補完する、仮想マシンとワークロードのHA保護機能など、高可用性機能を追加。これにより、ビジネスクリティカルなアプリケーションを安心してクラウドに移行できます。

• SUSE Enterprise Storageを通じて提供される、OpenStack ManilaとCephFSの統合機能。単一のクラスタ内でブロック、オブジェクト、ファイルストレージ用に本番ワークロードを実行できる統合型のストレージ環境を提供し、資本コストと運用コストを削減できます。

• 拡張性の向上により、複数のデータセンターにおける展開がサポートされ、単一のユーザインターフェイスを通じ、複数のプライベートクラウドのアクセス、管理、制御が可能となります。

インドを拠点とする、最先端のグリーンフィールド型データセンターとエンタープライズクラス・クラウドサービスのプロバイダ、Pi DATACENTERS社の創設者兼CEOであるカリヤーン・ムッパネーニ(Kalyan Muppaneni)氏は、次のように述べています。「@PiCloud™サービスの一環として、当社はイノベーションとともに、それぞれのお客様に合わせたクラウドサービスをお届けしており、それらを支えているのが、SUSE OpenStack Cloudの俊敏性と安定性です。当社のソリューションによって、お客様はより短期間でそれぞれの業界の市場に参入ができ、競争上での優位性を得ています。マイクロサービス方式のアプリを対象とした新規コンテナの開発、あるいは従来型ワークロードのクラウド上でのホスティングなどにおいて、当社のお客様のニーズにぴったりな、柔軟性とセキュリティに優れた盤石のクラウドプラットフォームが、SUSE OpenStack Cloudにより実現しています。」

本ソリューションの一般提供開始は、12月を予定しています。詳細については、suse.com/cloudをご覧ください。

*Forrester Research社『Brief: OpenStack Is Now Ready For Business』(2015年9月16日)

<SUSEについて>

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、https://www.suse.com/ja-jp/ をご覧ください。

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