SUSE、インテリジェントなソフトウェア定義型ストレージ管理ソリューションの最新版「SUSE Enterprise Storage 4」の提供を開始

November 17, 2016


~CephFS初の本番リリースで、ブロック、オブジェクト、ファイルの3種のアクセス方法を統合顧客企業の抱える大規模データストレージの課題を解決~

WASHINGTON (SUSECON 2016)

SUSE®は本日、拡張性と回復力に優れたストレージ・ソリューションを必要とする、データ集約型の企業や厳格な規制が課される業界を対象に、Cephベースの「SUSE Enterprise Storage 4」を近日中に提供開始することを発表しました。SUSE Enterprise Storage 4は、CephFS初の本番リリースであり、バルクデータ、アーカイブデータだけでなく、「大規模データ」のストレージ管理に最適なソリューションです。これにより、顧客企業は、コスト削減を実現するエンタープライズ・ストレージ・インフラストラクチャを構築でき、をさらにビジネスとデータ需要の変化に俊敏に対応できるようになります。

SUSEの製品/技術プログラム担当バイスプレジデントであるジェラルド・フェイファー(Gerald Pfeifer)は、次のように述べています。「バルク、アーカイブ、大規模データが増えている中で、お客様が必要としているのは、金銭的負担の少ない、自社のビジネスとデータの独自ニーズに対応可能な柔軟なストレージ・ソリューションです。IT部門では、増大する非構造化データに対処する必要性と、イノベーションの拡大やコストの削減の責務への認識が高まっています。SUSE Enterprise Storageは、世界屈指の頭脳と信頼性を誇るプロバイダを後押しするオープンソース技術によって、まさにこうした業務を支援します。」

SUSE Enterprise Storage 4は、CephのJewelリリースをベースとしており、バルク、アーカイブ、大規模データのストレージ管理に優れています。ビデオ監視、監視カメラ(CCTV)、オンライン・プレゼンス/トレーニング、ストリーミング・メディア、医療用画像処理(マンモグラフィー、X線、CT、MRI等)、地震処理、ゲノムマッピング、CAD、アーカイブ、仮想マシン・ストレージ、バックアップ・データセットなど、各種用途の顧客企業は、ストレージ・アプリケーションを簡素化し、制限なしに拡張することができます。さらに、ブロック、オブジェクト、ファイルのストレージを対象に、単一クラスタ内で本番ワークロードを実行することで、資本コストと運用コストのさらなる削減が可能です。

SUSEは、2016年10月の「Gartner Magic Quadrant for Distributed File Systems and Object Storage」*にも選出されています。本調査にて、ガートナー社は「エンタープライズ向けクラウド・データセンターのスケールアウト型ストレージシステムに保存されるエンタープライズ・データの割合は、現在の30%から上昇し、2021年には80%を上回る」と算定しています。

SUSE Enterprise Storage 4のメリットは以下の通りです。

  • ブロック、オブジェクト、ファイルの真の統合ソリューションと、本番対応のCephファイルシステム(CephFS)により、ストレージインフラストラクチャの資本支出と運用支出を削減
  • 64ビットARMをサポートし、エンタープライズ/ハイパースケールの顧客企業のハードウェアの選択肢を拡大
  • オープンソースのストレージ管理システムであるopenATTICを使用し、高度なグラフィカルユーザーインターフェイスによって、管理を簡素化し、コスト効率を向上
  • ブロックストレージの長距離複製機能とマルチサイトのオブジェクト・ストレージ複製機能を通じ、データ保護とディザスタリカバリを向上
  • Saltを用いたクラスタのオーケストレーション機能の向上により、ストレージクラスタの管理を簡素化
  • テクニカルプレビューによる、NFS Ganeshaサポートへのアクセスと、S3バケットへのNFSアクセス

関連するSUSE Enterprise Storageのニュースとして、SUSEは近日、オープンソースのCeph/ストレージ管理フレームワークであるopenATTICなど、it-novum社の保有するソフトウェア定義型ストレージ管理資産を買収したことも発表しました。買収に伴い、SUSE Enterprise Storageの管理フレームワークとしてのopenATTICの使用を促進することで、今後はこれまで以上にシンプルでコスト効果に優れたエンタープライズ・ストレージ管理ソリューションを提供できるようになります。

CephベースのSUSE Enterprise Storage 4は、12月に一般提供を開始します。詳細については、suse.com/storageをご覧ください。

*ガートナーは、ガートナー・リサーチの発行物に掲載された特定のベンダー、製品またはサービスを推奨するものではありません。また、最高のレーティング又はその他の評価を得たベンダーのみを選択するように助言するものではありません。ガートナー・リサーチの発行物は、ガートナー・リサーチの見解を表したものであり、事実を表現したものではありません。ガートナーは、明示または黙示を問わず、本リサーチの商品性や特定目的への適合性を含め、一切の保証を行うものではありません。

<SUSEについて>

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、https://www.suse.com/ja-jp/ をご覧ください。

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