SUSEと仏UShareSoft、SUSE Cloudをベースとした、 初のハイブリッドクラウド型ソリューションを発表

July 1, 2014


Grenoble, France, and Nuremberg, Germany

※ 本リリースは 6月 25日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。「UForge for SUSE Cloud」の日本における発売時期は現在未定となっています。

ノベル株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 河合 哲也、以下ノベル)と仏UShareSoft(ユーシェアソフト、本社:仏グルノーブル、CEO:Alban Richard、以下UShareSoft) は本日、エンタープライズ向けOpenStackディストリビューションであるSUSE Cloudをベースとし、初期設定をせずにすぐに利用できる、初のハイブリッドクラウド型ソリューション、「UForge for SUSE Cloud」を発表しました。本ソリューションは、エンタープライズアプリケーション・テンプレートの統合型ストア、ならびにソフトウェアオンボーディング用の使い勝手に優れたツール群を備えています。SUSE CloudとUShareSoftのUForgeを完全に一体化し、煩雑な設定を必要としない形で連携できるように最適化したことで、企業は、クラウドコンピューティングをより簡単に導入できるようになります。

SUSEの利用企業は、SUSE Cloud環境で迅速にUForgeをインストールすることができます。これにより、SUSE Cloudとハイブリッド環境向けのカスタムソフトウェアおよびアプリケーションの開発が可能になります。また、30分以内にライブサーバーをSUSE Cloudやハイブリッド環境に移行したり、エンタープライズアプリケーションのカタログを使用して、SUSE Cloudを強化することも可能です。

「UForge for SUSE Cloud」を利用すると、プライベートクラウドとパブリッククラウド環境のいずれかを選択し、選択した環境を移動することも容易となると共に、ソフトウェアの完全なガバナンス(統治)とアプリケーションのライフサイクル管理を保証することが可能になります。SUSE CloudとUForgeの組み合わせにより、顧客企業は、初期設定なしにハイブリッドクラウドを実装し、既存の仮想データセンターや新しいパブリック/プライベートクラウド環境において、効率的なリソースのスケーリングや、高速で簡単かつ一貫したワークロードを導入することができます。

UShareSoftのCEOであるアルバン・リチャード(Alban Richard)氏は、次のように述べています。「ハイブリッドクラウド環境を導入する企業は、ソフトウェアガバナンスとセキュリティの保証、新規アプリケーションのオンボーディングと既存アプリケーションの移行など、重要な問題に直面することが多くあります。SUSEとUShareSoftは今後、SUSE Cloud OpenStackプラットフォームとセルフサービス型のシンプルなソフトウェアのオンボーディングツールを連携させた、初期設定不要のハイブリッド型ソリューションを共同展開することで、お客様がこうした課題を克服できるよう支援していきます。」

SUSEのシニアプロダクトマネージャのピート・チャドウィック(Pete Chadwick)は、次のように述べています。「エンタープライズのお客様は、ソフトウェアのガバナンスやコントロールが保証されない限り、クラウドへの移行を躊躇されることが一般的ですが、機密データが懸念材料となっている場合、こうした状況はより顕著なものとなります。しかし、私たちの共同ソリューションにより、お客様は、ソフトウェアガバナンスを完全に掌握し、クラウド間で同一のソフトウェア導入環境の複製・管理を行い、機密データをプライベートなSUSE Cloud環境内に保持しつつ、ユーザに対しては、容量無制限のパブリッククラウドのメリットを提供できます。私たちが目指しているのは、両社それぞれのメリットを同時に実現することです。」

UForge for SUSE Cloudは、以下のメリットをもたらします。

  • ハイブリッドクラウド環境間での一貫性:

    すべての主要なハイパーバイザとクラウドインフラに対応しているため、顧客企業はSUSE Cloudおよび任意のパブリッククラウド(AWS(EMEA地域)、Microsoft Azure、Google Compute Engineなど)や既存の仮想データセンターにおいて、同一のソフトウェアスタックを構築・移行させることが可能で、導入環境に関わらず、一貫したワークロードが保証されます。

  • 統合型のエンタープライズアプリケーションカタログ:

    数回のクリックで、動的なエンタープライズアプリケーションのカタログをインストールしたり、セルフサービス型のオンボーディングツールを使用し、カタログを追加することも可能です。これにより、エンタープライズ向けソフトウェアガバナンスとライフサイクル管理が保証されます。

  • ソフトウェアガバナンス:

    独自のUForgeソフトウェアモデリング技術によって、SUSE Cloudとハイブリッド型環境について、アプリケーションの構築・移行を行う際には、ソフトウェアスタックのあらゆるレベルについて、きめ細かなガバナンスと透明性が得られます。

  • 「ロックイン」の回避:

    顧客企業は、プライベートクラウドとパブリッククラウドのインフラや、仮想データセンターの間で、ワークロードを柔軟に移行できます。

UShareSoftについて

UShareSoftは、クラウド事業者、企業、独立系ソフトウェアベンダ(ISV)を対象に、仮想データセンターやパブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド向けのアプリケーションのオンボーディング、移行、分散、ガバナンスを支援しています。UShareSoftのUForgeは、ハイブリッドクラウドのアプリケーション管理プラットフォームであり、クラウドサーバテンプレートの構築・保守や物理/仮想サーバからクラウドへの移行、またはクラウド間の移行に対応するほか、アップストアを通じ、アプリケーションの容易な配信・利用も実現できます。UShareSoftは、欧州に本社を、アルゼンチンに研究開発センターを、米国と日本にオフィスを置いています。詳細については、www.usharesoft.comをご覧ください。Twitterのフォローは、twitter.com/usharesoftで受け付けています。

SUSEについて

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、suse.comご覧ください。

◇ノベルおよびネットアイキューについて

ノベル株式会社とネットアイキュー株式会社は、The Attachmate Groupの日本法人です。The Attachmate Groupは、Attachmate、NetIQ、ノベル、SUSEの4事業部を統括しています。 詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。 Novell, Inc. http://www.novell.com/  ノベル株式会社 http://www.novell.com/ja-jp

NetIQ Corporation http://www.netiq.com/  ネットアイキュー株式会社 http://www.netiq.com/ja-jp