SUSEの開発のプラットフォーム「openSUSE Build Service」、Applied Micro社の寄贈により、64ビットARMバイナリ提供可能

March 25, 2016


NUREMBERG, Germany

SUSE®の「openSUSE Build Service」(OBS)はこの度、Applied Micro社からのサーバー寄贈により、64ビットARMに対応した開発環境を提供できるようになりました。openSUSE Build Serviceは、複数のOS、異なるプラットフォーム環境に対応した開発プラットフォームで、ソフトウェアプロジェクト開発のワンストップ・ロケーションとして機能します。具体的には、単一パッケージの開発により、SUSE Linux Enterprise 12 Service Pack 1、openSUSE Leap 42.1、Centos 7.xなどのディストリビューションの対応、すなわち、それぞれのディストリビューションに対して、x86-64、ARM64、Power、Systems Z向けのバイナリパッケージの作成が可能です。openSUSE Build Serviceの統合ツールなくして、このような多岐にわたるビルド定義を管理することは極めて困難です。

SUSEのシニア・テクノロジー・ストラテジストのデビッド・バイト(David Byte)は、次のように述べています。「64ビットARMテクノロジーは、自前では持っていないことが多く、これを搭載した共通の開発プラットフォームへのアクセス向上という意味で、今回の寄贈はコミュニティにとって重要な意味があります。64ビットARMベース・ソリューションへの需要が高まりつつあり、コミュニティがそれに応えようとする中、今回の追加ハードウェアは重要です。この魅力的かつ急速に進化しているエコシステムの既存の開発能力を高める上で、本件は第一歩にすぎないと考えています。」

openSUSE Build Serviceのプロジェクト・マネージャーであるエイドリアン・シュレーター(Adrian Schröter)は、次のように述べています。「今回の寄贈により、ネイティブの開発をサポートするアーキテクチャが加わったことは朗報です。この結果、開発期間が大幅に短縮されるとともに、これまでOBS内で必要だったARMのエミュレーション・サポートが不要となります。」

SUSEのARMパートナープログラムと64ビットARMのサーバプロセッサに関する詳細は、https://www.suse.com/partners/arm.htmlをご参照ください。

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SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、https://www.suse.com/ja-jp/ をご覧ください。

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