統合型システム管理
SUSE Linux Enterprise Serverには、インストール、環境設定、導入、管理にかかる時間を短縮する各種ツールが包括的にそろっています。これらのサーバ管理ツールを使用して、ITインフラを効率的に管理しセキュリティを確保できます。これにより、システムは最大の価値をビジネスにもたらします。これらのグラフィックベースとテキストベースのツールは、単一のサーバでも複数のサーバでも管理でき、ローカル、リモートのどちらでも動作します。Linuxサーバ管理の負荷を大幅に軽減し、サービスのインストールと環境設定やパッチとアップデートのシステムへの適用を容易にします。
YaST: 単一のLinuxサーバ管理
SUSE Linux Enterprise Serverには、「YaST」という、インストールと環境設定を行う強力なグラフィカルツールのスイートが統合されています。YaSTを使用すると、ネットワークのインストールと環境設定を簡素化できます。YaSTによって、OSに統合されているファイルや印刷、DNS、DHCP、およびApache Webサービスなどの堅牢なオープンソースのサービスを物理的にも仮想的にも実装できます またオープンAPIを使用して、独自のアプリケーション用にYaSTプラグインを作成することもできます。さらに、SUSE Linux Enterprise Serverには、SAPアプリケーションやOracleデータベースなどの主要サードパーティ製ソフトウェア用のプラグインが統合されています。
AutoYaST: 大企業向け自動Linuxシステム管理
SUSE Linux Enterprise Serverには、大企業の管理者の負荷を大きく軽減する「AutoYaST」も統合されています。AutoYaSTは制御ファイルを使用して、類似の環境と類似の(必ずしも同一でなくてもよい)ハードウェアを持ち、類似のタスクを実行する大規模なシステムのグループにYaSTの機能を拡張します。AutoYaSTを使用すると、完全に構成されたシステムのグループまたはサブセットをユーザの操作なしに並行して導入できます。これにより、企業のソフトウェアロールアウトでは、インストールに要する時間が劇的に短縮され、管理コストが削減されます。
ZYpp: ソフトウェア管理サブシステム
SUSE Linux Enterprise Serverには、トップレベルのソフトウェア管理サブシステムであるZYppが統合されています。ZYppは、YaST、新しいコマンドラインパッケージマネージャZypper、およびNovell ZENworks Linux Managementを強化する新しいソフトウェア管理スタックの中心です。効果的なパッケージ管理と便利な標準ベースのパッケージ管理APIを提供します。
ZYppを使用すると、パッケージの検索、インストール、削除、アップデートが素早く容易にできます。またインテリジェントな依存関係解決アルゴリズムを採用しているため、任意のLinuxエンタープライズディストリビューションで利用できる、最も高速のアップデートスタックであるといえます。現在アップデートに数分から数時間かかっているシステムであれば、数秒から数分で完了するようになるので、貴重な管理作業時間を節約できます。
CIM標準
SUSE Linux Enterprise Serverは、DMTF (Distributed Management Task Force)のCIM (Common Information Model)標準に従って計装されています。SUSE Linux Enterprise Serverには、管理クライアントとCIMプロバイダの間の通信を管理するSFCB (Small Footprint CIM Broker)が統合されています。この通信は、CMPI (Common Manageability Programming Interface)およびWBEM (Web Based Enterprise Management)仕様に従って書き込まれます。SUSE Linux Enterprise Serverはいずれの標準にも準拠しているので、CIM標準をサポートする多様なサードパーティ製ソリューションやノベルのソリューションで管理できます。これにより、Linux、Windows、UNIXの各システムが混在するマルチプラットフォーム環境の管理コストを削減できます。
SUSE Manager
SUSE Managerは、SUSE Linux Enterprise Serverと関連製品の拡張機能を包括的に管理可能な、クラス最高レベルの機能を提供します。SUSE Managerは、自動化されたコスト効率の高いソフトウェア管理機能、アセット管理機能に加え、システムプロビジョニング機能やモニタリング機能を備えています。SUSE ManagerはLinux用に設計されており、 ZYppパッケージ管理スタックやAutoYaSTなど、使い慣れたロジックと用語、ツールが使われています。また、アップデートをサーバグループに一元的にプッシュする機能など、高度な機能を備えています。サーバ上の変更がトラッキングされるため、管理者がミスをした場合やサーバを以前の状態に戻したい場合は、以前のバージョンや設定に瞬時にロールバックできます。SUSE Managerでは、KVMやXenとネイティブなやり取りが可能なため、新しい仮想マシンの作成とインストールを自動化できます。仮想マシンを導入した後は、リモートからの開始、停止、再導入が可能です。さらに、サーバヘルスを簡単にトラッキングでき、サーバパフォーマンスが定義済みのしきい値を超えたときに通知する機能を利用できます。SUSE Managerの堅牢な機能により、物理環境、仮想環境、クラウド環境にわたってLinuxサーバの導入を容易に管理できます。その結果、維持管理総経費が削減されるだけでなく、コンプライアンス状況やサービス品質が改善されます。
Service Pack 1の新機能
Service Pack 1ではZYppソフトウェア管理サブシステムの機能が拡張されており、複数のインストール済みカーネルがサポートされます。また、デフォルトの状態でCIMインフラに対応しているため、ユーザ管理が簡素化されています。YaSTの新しいWebベース拡張であるWebYaSTが追加されているため、HTTPプロトコルを使用してサーバやアプライアンス(物理および仮想)を制御および設定できます。管理者は、Webを介してサーバシステムをリモートで設定および保守できるようになりました。